MS、プラグアンドプレイのバイオメトリックスに向けドライバ開発へ

 指紋認識センサーのメーカー、AuthenTecは28日、Microsoftと契約を結び、Windowsオペレーティングシステム(OS)にバイオメトリックスのソフトウェアサポートを組み込むことを発表した。

 AuthenTecは、他のバイオメトリック・ハードウェアメーカーが自社のドライバソフトウェアを設計する際、参考例となる参照ドライバを構築する。さらに、ソフトウェアがドライバを通じて新ハードウェア機能を利用するための新アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)も構築する、とMicrosoftのWindowsサーバグループ主任製品責任者Michael Stephensonは言う。

 「(バイオメトリックスを)プラグアンドプレイ対応にできる。機器がプラグインされると、自動的にドライバがロードされる仕組みになるのだ」(Stephenson)

 指紋認証セキュリティパッケージは現在でもMicrosoft Windowsで利用できるが、パッケージをOS自体に組み込めば、顧客にとって指紋認証などのソリューションが導入しやすく、より多くの機能が利用できるようになる、とStephensonは話している。「わが社の顧客がこのソリューションをできるだけ簡単に、できるだけ安全に実装できるようにするのが、われわれの目標だ」(Stephenson)

 バイオメトリックスとは、人間の物理的特徴を使って人間を特定する技術全般を指す。指紋、顔の特徴、網膜、手形などの特徴は、バイオメトリックス技術で広く利用されているが、指紋認識を利用したパソコンのサインオンアプリケーションは、全く類を見ない。

 MicrosoftとAuthenTecは共同でドライバ開発を行い、開発されたドライバは、ハードウェアメーカーがドライバ構築の際の参照例となるDevice Driver Kit(DDK)の一部として出荷される見込み。

 「Microsoftとの協力により、コンピュータの世界でバイオメトリックスがより広く受け入れられ、利用されるようになるだろう」とAuthenTec社長兼最高経営責任者(CEO)Scott Moodyは声明で述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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