ザイリンクスは9月14日、90nmプロセスで製造されたマルチプラットフォームのFPGA製品Virtex-4ファミリー製品を発表した。同製品ファミリーは、ザイリンクスが90nmプロセスで製造する2番目のものとなる。
Virtex-4は、LX FPGA(ロジック主体アプリケーション用)、SX FPGA(高性能信号処理アプリケーション)、FX FPGA(高速シリアル接続および組み込みプロセッシング向けアプリケーション用)という3つの領域に向けて最適化されたプラットフォームFPGAアーキテクチャが用意されており、合計17種の製品から最適なデバイスが選べるようになっている。
「マルチプラットフォーム対応により、目的のアプリケーションに最適なリソースの組み合わせを選ぶことができる」とXilinxのVirtexソリューションマーケティングディレクター、パー・ホルムバーグ氏は説明する。
Virtex-4ファミリーは、最大20万のロジックセル数と最高500MHzのクロック周波数に対応している。また、ディープサブミクロン設計技術、ハードIPブロックの統合、トリプル酸化膜90nmプロセス技術などにより、コストと消費電力を最大50%削減したという。「前世代のFPGAと比べると、価格性能比は最大10倍だ」とホルムバーグ氏はいう。
ザイリンクスは同時に、Virtex-4ファミリーに向けて最適化された統合ソフトウェア環境ISE(Integrated Software Environment)6.3iの出荷を開始した。
同社ワールドワイドマーケティング担当バイスプレジデントのサンディープ・ビジ氏は、Gartner DataquestのデータからASIC/FPGA市場の売上ランキングを示し、「1998年にはLucent、IBM、NEC、LSI Logic、富士通、Alteraに続いて7位となっていたわが社の売上は、2003年にはIBM、NECに続く3位となった。今年は2位になる可能性もある」と述べている。2004年第2四半期の同社の売上高は、前年同期と比べて35%成長していることも同氏は指摘し、「市場は固定ロジックからプログラマブルロジックへと移行が進んでいる」と語った。
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