Cisco SystemsとMicrosoftの中小企業(SMB)市場をねらった提携関係が実を結びつつある。
Ciscoは米国時間23日、同社のVoIP(Voice over Internet Protocol)製品とMicrosoftの顧客管理(CRM)ソフトを連携させる、新しいソフトウェア製品を発表した。
「Communications Connector」と呼ばれるこの製品は、Microsoftの技術支援を受けてCiscoが開発したもので、両社が今年2月に発表したSMB市場での提携関係から生まれた。
企業が効率的な顧客管理のために利用するCRMソフトは、通常大企業向けのものが多い。調査会社Yankee Groupのデータによると、CRMソフトを使っている中小企業は全体の20〜25%に過ぎないという。
Cisco SystemsとMicrosoftにとって、中小企業はまだ比較的浸透が進んでいない市場だ。現在米国にはおよそ560万社の中小企業が存在しており、数の上では全企業の約97%を占めている。
Ciscoによると、中小企業はこの新製品を使うことにより、大企業が何年もの間恩恵を被ってきたような、顧客管理の改善や運営コストの削減が図れるという。Cisco-Microsoftの連携機能を利用すると、たとえば電話がかかって来た場合に、自動的にポップアップ画面が立ち上がり、顧客の口座情報や履歴が表示されるという。この機能を使えば、ヘルプデスクの担当人員に加えて全社員が、顧客のニーズに迅速かつ効果的に対応でき、結果的に従業員生産性や顧客満足度も向上する、と同社は説明している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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