ノベルは、企業のPCサーバからメインフレームまで対応するLinuxサーバOSの最新版「Novell SUSE LINUX Enterprise Server 9」(以下、SLES9)を8月5日から提供を開始すると発表した。
SLES9はエンタープライズLinuxとして初めてカーネル2.6に対応した。サポートするプロセッサ数が無制限となるほか、IBMと共同で開発したカーネルリソース管理技術CKRM(Class-based Kernel Resource Management)に対応する。これにより、各プロセスでCPUなどのリソースを占有しないように制御できるという。
OSDL(Open Source Development Labs)が定めたCGL(Carrier Grade Linux)2.0に対応するほか、DCL(Data Center Linux)への準拠も進めている。また、システム稼働中でもCPUやHDD等の周辺機器を交換できるホットプラグ機能も備える。これにより、ミッションクリティカルなシステムへのニーズに対応する高い可用性と耐障害性を保持するとしている。
Apache WebサーバやJBossなどサードパーティのアプリケーションも同梱した。User Mode Linuxの対応により、SLES9上で仮想Linux OSを複数稼働させることも可能だ。
ノベルでは、パフォーマンスと拡張性、管理性、信頼性によってSLES9を大きく推進し、ビジネスの環境にLinuxを展開していくとしている。ノベル大規模ライセンス販売プログラム(NLP)に基づき、ISVやディストリビューターを通じてライセンス販売をする予定だ。価格はオープンだが、市場推定価格はx86プラットフォームの場合11万円前後。1ライセンスで16CPUまで搭載可能(ただしIBM zSeriesは1ライセンス1CPU)としている。
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