Hewlett-Packard(HP)は3日(米国時間)、SuSE LinuxをプレインストールしたCentrinoノートPCを発表する。大手メーカーがLinuxをプレインストールしたノートPCを発売するのは、これが初めてとなる。
この「HP Compaq Business Notebook nx5000」は1199ドルで、IntelのPentium Mプロセッサと関連するCentrinoワイヤレスチップを搭載している。顧客はこのノートPCに、SuSE LinuxとOpenOfficeをプレインストールするよう注文できる。なお、Windowsを搭載した同ノートPCはすでに販売されている。
この発表は、サンフランシスコで開催中の「LinuxWorld Conference and Expo」で3日に行なわれる見込みだが、HPはすでに同社ウェブサイトにLinuxベースのノートPCに関する情報を掲載している。他のメーカーも近いうちにこの動きに追従するものと見られる。
HPでは以前から、MandrakeSoftとTurbolinuxのLinuxを搭載したPCを販売しているが、3月にNovellと契約を結んだことにより、SuSEのLinuxも提供できるようになった。
少なくとも海外では、HPのLinux PCは概して同等のWindows PCよりも安価で販売されている。同社は中国で、PavilionデスクトップのWindows版とLinux版を販売しているが、抜き打ちの店頭調査では、ベーシックなLinux版のPavilionがモニター付きで約700ドルだったのに対し、Windows XPバージョンは60ドルほど値段が高かった。
HPによると、Linuxベースのnx5000は当初、米国内でのみ販売されるという。同社は長年Microsoftの盟友だったが、最近ではオープンソースソフトウェアのサポートを拡大している。
RedMonkの主任アナリスト、James Governorは、HPがLinuxノートPCを発売したことを歓迎している。Linuxがプレインストールされているので、ユーザーは別のオペレーティングシステムを新たにインストールする手間が省ける、とGovernorは述べた。
「この業界においては、企業がマーケティングに費やす金額を考えると、メーカーは人々が買いたいものを驚くほど分かっていないと思われることがある。そのため、LinuxがプレインストールされたノートPCやデスクトップPCが、いまになってやっと登場してきた」(Governor)
Governorは、他のコンピュータメーカーがLinuxベースのシステムを発売するのは時間の問題だと言う。「HPがやっているならば、他の全てのメーカーがその後を追わないという分けには行かないだろう」(Governor)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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