市場調査会社iSuppliがチップ市場に関する予測を修正した。それによると、今年の世界的なチップ売上は、2003年と比べて25%増加し、2265億ドルに達する、という。
iSuppliは4月に、世界のチップ業界全体が前年比19.8%増の成長を遂げる、と予測していた。今回の新しい予測は、Gartnerをはじめとする他の市場調査会社のものと一致している。Gartnerは、2004年における全世界のチップ売上高が全世界で25%増加すると予測していた。一方、米半導体工業会(SIA)では今年の売上高を2140億ドルと見積もっている。
iSuppliによると、ワイヤレス通信業界でも良いニュースが待っているという。以前から苦戦してきた同業界もついに、2004年には再び成長に転換し、電子機器全体の売上高が、2003年の1兆600億ドルから1兆1600億ドルへと10%増加するだろう、とiSuppliは話している。
同社では、今回の堅調な成長が2001年のように深刻な景気の下降につながるとは予測していない。iSuppliでは、業界が2005年には11.8%と大きく成長して、市場規模が2533億ドルに達する、と予測している。ただし2006年は、伸びが横ばいになる。
iSuppliは、ドット・コム主導で成長を遂げた1999〜2000年にかけての時期とは異なり、現在の市場拡大は需要と供給両面の強力な基礎条件が揃ったことによって促進されている、と主張する。
iSuppliはまた、2007年から始まる見込みの新しい成長サイクルでは売上が9.2%増の2766億ドルに達する、とも予測する。2008年には、チップの売上高がさらに10.4%伸び、3054億ドルに達するだろうという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス