Intelは米国時間3日、最新の財務状況を発表したが、フラッシュメモリチップに対する需要が予想を上回っていることを理由に、第2四半期の売上予測の下限を引き上げた。
同社は、従来から行っている四半期中間発表の中で、今四半期の売上高が80〜82億ドルになると述べた。Intelが4月に発表していた予想では、同期の売上高は76〜82億ドルになるとされていた。
今回の報告により、Intelの売上指標の中間値は79億ドルから81億ドルへと上昇。一般的に、この値はアナリストが事実上の四半期売上高予測値として利用しているものだ。
金融アナリストの多くは、この最新報告があるまで、Intelの同四半期の売上高は80億ドルをわずかに下回ると予想していたが、これは同社が先に出していた予測をわずかながら上回るものだった。Thompson First Callによると、29人のアナリストの予想平均値は、79億6000万ドルだった。
Intelは、同社のArchitectureグループが扱う、PCプロセッサやチップセット、マザーボードなどの製品への需要は、先に出した予想通りに推移していると述べた。また、フラッシュメモリの需要拡大によって、通信関連事業の売上は同社の先の予測を上回っているという。フラッシュメモリは、携帯電話やネットワーク関連機器などでデータの保存に利用される。
IntelのCFO(最高財務責任者)Andy Bryantは、四半期中間報告を行った電話会議の中で、これまでのところIntelの第2四半期は「例年の第2四半期をやや上回る勢い」だと語った。
Intelの業績が自ら示したガイドラインの中間値に達した場合、同社の第2四半期の売上高は第1四半期のそれに匹敵することになる。通常Intelの売上高は第1四半期から第2四半期にかけて2%低下する、と同氏は説明した。
フラッシュメモリの需要が上昇傾向にあることは、特にIntelにとっては重要だ。同社は2003年にフラッシュメモリの値上げを行ったために市場シェアを失い、同年第3四半期には売上高が1位から4位に転落した。これに対して、同社は今年2月にフラッシュメモリ事業の活性化計画を立ち上げて反撃に出ていた。
「フラッシュメモリに関しては、過去6カ月でかなりの進展があったと思う」とBryantは語った。
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