インテル、新モバイルプロセッサを発表:「ワイヤレスコンピューティングトレンドはさらに加速する」

藤本京子(CNET Japan編集部)2004年05月10日 18時07分

 インテルが新モバイルPC向けプロセッサを発表した。このプロセッサでワイヤレスコンピューティングをさらに普及させたい考えだ。

 インテルが昨年3月12日にCentrinoモバイルプロセッサを発表して1年2カ月が経過した。この間同社は、製品を販売するのみならず、ワイヤレスコンピューティング環境を整えることにも力を注いできたという。その結果、「ワイヤレス機能を搭載したノートPCの普及が進み、国内の企業向けノートPCでは無線LAN搭載比率が1年で15%から30%となった。ワイヤレスコンピューティングのトレンドを作ることができたことは非常に大きな成果だ」とインテル代表取締役共同社長の吉田和正氏は語る。

インテル代表取締役共同社長の吉田和正氏

 インテルは5月10日、モバイルPC向けPentium Mプロセッサの新製品を発表した。新製品にはプロセッサナンバーが導入されており、今回発表されたのは2GHzの755、1.80GHzの745、1.7GHzの735。コードネームDothanと呼ばれていたこれらのプロセッサは、モバイルプロセッサでは初めてとなる90nmプロセス技術で製造されており、パフォーマンス向上に貢献するといわれる歪みシリコンを量産に初めて適応したという。

 インテルは、新プロセッサでさらにワイヤレスコンピューティングの普及に貢献したい考えだ。これまで同社は、国内の検証済み公衆無線LANスポット5000カ所以上でワイヤレス検証プログラムを行うなどしてワイヤレス環境を整えることに注力してきた。モバイルアプリケーションも150以上となり、国内の家庭向けアクセスポイントの累計出荷台数は1年前の150万台から500万台にまで伸びたという。吉田氏は「今後もこのトレンドは加速していくだろう」という。

 過去1年でCentrino搭載機種は150種類以上発表されており、日本国内でもその数は50種類以上にのぼる。これに加え、新プロセッサ搭載のPCが同日ソニーマーケティング、デル、東芝、日本IBM、日本ヒューレット・パッカード、日立製作所、富士通、松下電器産業といった大手PCメーカーから発表されている。なお、Pentium Mの価格は、755が6万9930円、745が4万6440円、735が3万2280円(いずれも1000個受注時)となっている。

 ガートナーデータクエストの予測によると、2003年から2008年における世界のノートPC出荷台数の年平均成長率は、法人市場で15%、個人市場で16.7%だ。吉田氏はこの数字について「これ以上伸びるのではないか。特にノートPC使用率が高い日本ではさらなる伸びが期待できるだろう」とコメントした。

 今後のプロモーション活動として、同社マーケティング本部本部長のケヴィン・セラーズ氏は、「これまでCentrinoは特にエンタープライズ市場に対するプロモーションに力を入れてきたが、今後コンシューマー市場へのプロモーションにも注力する」としている。家電店でCentrinoを使ったデジタルホームのディスプレイを設置することや、同社のパーソナルコンピューティングサイトを充実させることに加え、大々的な広告キャンペーンも行うとしている。

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