インテル、Pentium MとCeleron Mの新モデルを発売

John G Spooner (CNET News.com)2004年04月08日 11時48分

 Intelは米国時間7日、モバイルコンピュータ向けに省エネタイプのプロセッサを新たにリリースした。

 同社が今回発売したのは、超低電圧タイプのPentium M/1.1GHz、同じく超低電圧タイプのCeleron M/900MHz、低電圧タイプのPentium M/1.3GHz、そして標準タイプのCeleron M/1.4GHzの全部で4種類。これを受け、PCメーカー各社も新型モデルを投入する。

 これらのチップは重さ約1.2キログラムのIBM ThinkPad X40など、Intelが小型軽量ノートブック向けに用意する省エネタイプのプロセッサの最新モデルにあたる。ThinkPad X40のようなノートPCはウルトラポータブル、あるいはミニノートブックとも呼ばれている。

 アナリストによると、この市場はノートPC全体の売上から見ると比較的規模が小さいが、出張の多い社員を抱える企業の需要が高いという。このような企業では小型化にコストをかけることを惜しまないため、たとえチップの販売数が少なくても、Intelにとってはメリットがある。

 超低電圧タイプのチップはクロックスピードが比較的遅いが、消費電力も同社のノートPC用チップの中で最も低い。1ボルトをほんのわずか上回る電圧で動作するこれらのチップは、約7ワットしか電力を消費しない。一般に、PCメーカー各社はこれらのチップを最も薄型軽量のモデルに採用している。これらのチップは電力消費量が少なく、また発熱も少ないことから、一段と薄型の筐体に収めることが可能。さらに、バッテリも小型化できるようになるため、結果的に本体の重量を軽減できる。

 Intelの低電圧タイプのPentium M/1.3GHzは1.18ボルトで動作し、約12ワットの電力を消費する。

 Intelによると、標準タイプのPentium Mや、7日にデビューしたCeleron M/1.4GHzなどのCeleron Mチップは約1.36ボルトで動作し、通常約25ワットを消費するという。対照的に、同社のデスクトップ用Pentium 4プロセッサの中には100ワット以上を消費するものもある。

 Intelは、自社のチップを価格とパフォーマンスで区別している。Pentium Mが最も高性能で機能も豊富であり、一方Celeron Mは低価格モデル用に設計されていて、PCメーカー各社が低価格のノートPCやタブレットPCに採用できるようにつくられている。

 Intelによると、新しい超低電圧タイプのCeleron/900MHzの価格は161ドルで、超低電圧タイプのPentium M/1.1GHzの価格は262ドルだという。両チップは基本的な部分が同じであるため、同じモデルのノートPCに採用され、ユーザーはどちらでも好きなほうを選べるという形になりそうだ。

 Intelによると、低電圧Pentium M/1.3GHzの価格は284ドルで、Celeron M/1.4GHzの価格は134ドルになるという。なおこれらの価格は1000個購入時のものとなっている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。

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