半導体の売上高は、2004年は好況という業界予測と一致して推移している。
Semiconductor Industry Association(SIA)が米国時間4月2日に発表した資料によると、2004年2月期の世界半導体の総売上高は前年同月比30.8%増となった。これは2000年10月以来最大の年間成長率となる。今年1月期と比較した成長率は控えめで0.2%となっているが、SIAはこの数字は通常の季節変動パターンと一致するとしている。
2004年1月、半導体の売上高は前年同期比26.6%増だった。SIAでは、この傾向が2004年末まで続くと見込んでいる。2004年2月期は、米国と日本での売上高はわずかに減少したが、他の地域では成長した。
2月期、プログラム可能論理回路と標準電池の出荷数は、有線市場の回復に活気付けられ、4.3%増で成長。だが、マイクロプロセッサの売上高は、同期におけるPC売上高の減少の影響を受け、0.7%減少した。2003年末まで二けた成長を遂げてきたワイヤレスと家電の両セグメントは、今期は横ばいから減少となった。だが、SIAでは、これらのセクターは今後上昇に転ずるだろうと述べている。
この傾向は、有線を中心に需要が上昇するという予測を出したGartnerの最新調査結果と一致する。だが、Gartnerのアナリストらは、企業はいまだにIT投資に慎重になっており、消費者の電気製品に対する需要は依然として予測が付きにくい状態にあることから、この予測は控えめなものになったとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス