ガートナー ジャパンは3月24日、世界半導体市場に関する調査結果を発表した。それによると、2003年の市場規模は1775億ドルで、前年の1556億ドルに比べ14.0%拡大した。主な成長要因として、同社は「携帯電話機などのワイヤレス機器と、デジタルカメラなどのデジタル民生機器がNAND型フラッシュメモリとイメージセンサーの市場の伸びを牽引した」ことを挙げる。
同市場をメーカー別にみると、Intelは主力のマイクロプロセッサが堅調で、売上高271億ドル(前年比14.4%増)を獲得し12年連続で市場シェア1位を守った。韓国のSamsung Electronicsは、生産の主力をDRAMからより単価の安定したフラッシュメモリへシフトしたことで売り上げを伸ばし、105億ドル(同21.7%増)で前年に引き続き2位。日立製作所と三菱電機の半導体事業合併により誕生したルネサス テクノロジは、79億ドルで3位に入った。
地域別では、中国を含むアジア太平洋市場と日本市場で高い伸びを示したという。
2003年世界半導体市場のトップ10メーカーは表1の通り(為替レートは、2003年が115.92円/ドル、2002年が122.47円/ドル)。
2004年の状況について、ガートナーは「パソコンや通信機器などより広範囲の製品分野で需要が改善され、成長率は20%〜30%になる」と予測している。
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