ジュニパーが戦略を大転換--企業向け市場でシスコと対決へ

Robert Lemos, Marguerite Reardon(CNET News.com)2004年02月10日 11時50分
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 [ニュース解説] 通信ハードウェアメーカーのJuniper Networksは、セキュリティ市場と企業向けローエンド市場という、同社がまだ足を踏み入れたことのない分野に進出しようとしている。

 同社は9日(米国時間)、セキュリティハードウェアメーカーのNetScreen Technologiesを約34億ドル相当の株式交換により買収すると発表した。Juniperはこの買収により、最近活気のないネットワーク機器市場のなかでは比較的好調とされるネットワーク保護技術分野で勢力を拡大することになる。しかし、この分野は今まで同社が避けてきた市場であり、主要ライバルのCisco Systemsとの激しい競争に直面するというリスクも存在する。

 いままで企業向けのネットワークハードウェアではなく、大手通信キャリアやインターネットバックボーンプロバイダ向けの製品を専門としてきたハイエンドネットワーク機器メーカーのJuniperにとって、NetScreen買収は大きな方向転換となる。Juniper幹部は以前、企業の購入者をネットワーク市場の「ローエンド」と位置づけ、企業購入者向けの製品を提供することはないと宣言していた。

 「これが、単一事業から脱出しようというJuniperの試みであることは間違いない。Juniperはルータ分野で大手だが、いまは誰もがセキュリティに注目している」と通信業界ウォッチャー、RHKのマネージングディレクター、Muayyad Al-Chalabiは述べている。

 ネットワーク部門は景気好転の兆しを見せており、JuniperもCiscoも黒字の四半期決算を計上している。Juniperの2003年第4四半期の利益は、アナリストの売上予想を上回った。一方Ciscoの最高経営責任者(CEO)は、顧客は依然投資に対して慎重な姿勢を見せているかもしれないと述べていたが、同社の2003年第4四半期の利益はウォールストリートの予想をわずかに上回った。同社の業績回復の理由としては、セキュリティ分野のほか、ストレージ、ワイヤレス分野などでの活況が挙げられている。

 Ciscoは、ハイエンドおよびローエンドのネットワーク機器市場の両方で、支配的な立場にある。Infonetics Researchによると、2003年のインターネットサービスプロバイダ向けコアルーティング機器および周辺機器市場の規模は31億ドルで、Ciscoはこのうち約65%のシェアを占めている。これに対し、Juniperの同期のシェアは19%だった。

 NetScreen買収により、Juniperは企業向け事業に真正面から取り組むことになる。NetScreenは仮想プライベートネットワーク(VPN)やファイアウォール製品を構築している企業で、企業向け製品の売上が収入の約75%を占めている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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