米Sun Microsystemsは米国時間6月10日に、モバイル機器向けJavaアプリケーションの開発を促進するための2つの取り組みを発表した。
1つは、新たなアプリケーションのJava認定プロセスを簡素化するもので、独SiemensやフィンランドのNokia、米Motorola、スウェーデンEricssonとソニーの合弁企業のSonyEricssonと協力し、各社の認定テストを統合する。
サービス加入者にゲームや画像などをダウンロード販売する携帯電話事業者にとって、Javaは最も有力な技術だ。Javaを利用している通信事業者は全世界で53社にのぼる。米QualcommのBREW(Binary Runtime Environment)を採用しているのは米Verizon Wirelessを含め、ほんの一握りの企業に過ぎない。しかし、Javaで書かれた小型アプリケーションや着信音、ゲームなどは、市場に出るまでに幾多の手続きを経なければならず、またメーカー各社が独自の認定テストを実施している状態だ。
メーカー各社の認定テストを統合したプログラムは、2003年第3四半期に利用可能にする予定。プログラムの利用価格は未定である。認定を受けたソフトウェアは、パッケージにJavaのロゴを貼付できる。
もう1つ取り組みは、モバイル機器向けアプリケーション開発者を支援するプログラム、Sun Developer Network Mobility Program。アプリケーションの微調整に必要となるリソースを提供する。ソフトウエアやツール、技術トレーニングとサポート、設計計画、技術フォーラム、ユーザーグループなどが含まれる。
Sunはこうした取り組みにより、開発者の不満を取り除くことで、開発者がJavaからBREWや米MicrosoftのWindows Powered Smartphone 2002に乗り換えるのを防ぎたいと考えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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