Arubaはこの2年間にWi-Fiネットワーク向けのセキュリティシステムを教育機関や企業市場に投入している。しかしMelkote氏によると、保護者が子どもの携帯機器による活動を管理できるようなソフトウェアは誰も販売していないと言う。「ネットワーク事業者やサービス提供業者がネットワークを管理するが、アクセス制御権は保護者が管理するというようなものでなければならない」と同氏はウェブページのなかで述べている。
例えばNet Nannyは、携帯端末用のソフトウェアを販売する計画はないと、広報担当者のCarm Lyman氏は言う。
しかしこれには例外もある。例えばDisneyは今夏、新たな携帯電話を発売しているが、これにはこれまで論じてきたような問題を回避するための機能がついている。保護者はGPS経由で子どもの居場所を追跡したり、利用量に上限を設定したりすることもできる。
WiredSafety.orgは11月に新たな広告キャンペーンを開始する計画である。このキャンペーンを通し、WiredSafety.orgは保護者が子どもにデバイスを買い与える前に、どのような機能があるかを確かめるよう奨励する予定だ。携帯デバイスが、コンテンツや通信ソフトウェアを提供するか、あるいは子どもがダウンロードするコンテンツに料金がかかるのかなどを問いかける予定である。
ところで、保護者にとって好都合なWi-Fi対応機器が、少なくとも1つは存在する。
欧州の機器メーカーであるVioletは「Nabaztag Smart Rabbit」と呼ばれるうさぎ型ロボットを製造している。これは、所有者にメッセージやアラートを送ることができるというものである。文字通り、耳が動くうさぎの形をしている。Melkote氏はこの機器を使い、家にいる子どもに口頭での指示を送っている。同氏はウェブページにログオンし、「宿題をしなさい」などのボイスメールを送ることができる。するとワイヤレスのうさぎ型ロボットがこのメッセージを読み上げてくれるのである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」