ソーシャルネットワーキングサービスおよびブログサービスを運営するXanga.comは、児童オンラインプライバシー保護法(Children's Online Privacy Protection Act:COPPA)違反に関する米連邦取引委員会(FTC)との和解で、100万ドルの支払いを命じられた。
FTCは米国時間9月7日付けの声明の中で、1999年に創業を開始したXangaは、ユーザーがアカウント作成の際に入力する生年月日から13歳未満であることがわかっているユーザーに対してもアカウント作成を許可してきたという。1998年に制定された児童オンラインプライバシー保護法には、商用ウェブサイトが13歳未満の子供から個人情報を収集する場合、保護者への通知と同意が必要である、と明記されている。これにはソーシャルネットワーキングサービスも含まれる。
FTCはさらに、Xangaの子供に関するポリシーについて、同社がウェブサイトに掲示している情報は十分に明確とはいえず、保護者に対して子供の情報へのアクセスと管理の手段を提供していないとも指摘している。FTCの見積もりによると、過去5年で合計170万人のアカウントが13歳未満のユーザープロファイルで登録されているという。株式非公開企業のXangaには、合計2500万人の登録ユーザーがいるという。
FTCによると、100万ドルという罰金は、これまで同法違反で課された罰金のうち最大の額だという。FTCの広報担当者Mitchell Katz氏によると、これまでの最高金額は2004年にUMG Recordingsが支払った40万ドルとのことだ。UMG Recordingsはこの時、Xangaとおなじように、生年月日を使って登録した13歳未満とわかるユーザーから保護者の通知なしに個人情報を集めていたとして、罰金を課された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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