本調査のQ1-2ではPCの検索で主に利用している検索エンジンについて尋ねた。検索エンジンとして、やはりYahoo!の利用率が最も大きくなった。続いてGoogleとなっており、やはりこの2つの検索エンジンの利用率が圧倒的であった。
それに対して、モバイルの検索エンジンの利用動向はどうであろうか。
Q1-2ではモバイルの検索で主に利用している検索エンジンについて尋ねた。こちらでもYahoo!モバイルの利用率が最も大きくなっていた。特筆すべきはGoogleとの差がPCより顕著になっていることだろう。国内検索エンジンのシェア争いはGoogleの巻き返しが図られていると言われているが、モバイルにおいてはYahoo!が優位に立っているようだ。
※注:「ケータイ白書2009」における検索サービスの利用率に関する調査では、Yahoo!に対しGoogleが利用率で僅差ではあるが勝っていた。これは、公式メニューを除いた調査である点で本調査とは異なるが、利用されるモバイルの検索エンジンはまだまだ流動的であるとも取れることができるだろう。
Q2-1ではPCでの検索をどのようなときに行うかを尋ねた。「自分でふと思いついたとき」「PCでウェブページを見ているとき」「お店を探すとき」の3つが上位となっている。
一方でモバイルの方はどうなっているだろうか。
Q2-2ではモバイルでの検索をどのようなときに行うかを尋ねた。「自分でふと思いついたとき」「PCでウェブページを見ているとき」「道に迷ったとき」の3つが上位となっている。特に「道に迷ったとき」はモバイルの特性を活かした検索であると考えられる。しかしながら、他の結果を見ると、まだまだモバイルはその特性を活かしきれていないと言えるのではないだろうか。
「道に迷ったとき」のような仕方のない受動的なときだけではなく、「お店を探すとき」や新聞や雑誌などに触れているときに、能動的に利用率が向上していくような、モバイル検索ならでは進化が必要ではないだろうか。
推測であり、希望でもあるが、例えば、PCの検索でも主流になりつつあるパーソナルな検索などが実現すれば、よりモバイルの特徴が活かされ、 利用率も各世代で伸びるのではないだろうか。
次回PCの検索とモバイルの検索の比較調査(中)では、モバイル検索とPC検索の満足度を中心に比較していく。
本調査はインターネットリサーチを使ったものです。あくまでも指標や参考データとしてご活用下さい。業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
調査対象:10代〜50代のPCの検索、モバイルの検索両方を良く利用する男女431人
調査期間:2009年7月7日〜2009年7月9日
調査方法:インターネットリサーチ
調査機関:ボーダーズ
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