Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社のメディアインタラクティブと共同で、「ユニバーサル検索」に関する調査を行った。
「ユニバーサル検索」とは、検索をしたユーザーが画像や動画、ニュース、書籍などを別々のページから検索せずに済み、包括的な検索結果を示すことのできる仕組みである。
2007年5月に米Googleがスタートし、それから1年半程経った2008年11月にYahoo!もダイレクト検索というサービスで、ウェブ検索の結果画面にさまざまなコンテンツを表示できるようになってきた。[参照]Google、新技術による「ユニバーサル検索」構想を発表(ITmedia News)、Yahoo!JAPAN、検索サービスでブレンド検索の実施テストを開始(SEMILOG)
これにより、下記2点のようにユーザーが検索する上で、使い勝手の向上につながっている。
今回の調査では、実際のユーザーのユニバーサル検索に対する認知や利用状況、満足度などを調査した。
調査対象は、12〜59歳までの男女500人。性別は男性:女性=50%:50%、年代別は10代:20%、20代:20%、30代:20%、40代:20%、50代:20%で、男女年代別の均等割付でサンプリングをした。
Q1-?では、検索する際、現状の検索結果に満足しているかを尋ねたところ、「まあ満足している」が67.4%で最も多く、次いで「とても満足している」が19.8%と続いた。
このことから85%以上のユーザーは現状の検索機能に不満を持っていないことが分かる。
また、これを年代別で見ると若年層程、検索機能に対する満足が高く、10代では「とても満足している」が33%、20代では22%と平均値よりも高い結果になった。
Q2では「ユニバーサル検索」を知っているかについて尋ねたところ、「知らない・聞いたことがない」が72.4%で圧倒的に多く、「名前は聞いたことがあるが、どんな内容か知らない」が21.4%だった。内容まで把握しているユーザーは6.2%で「ユニバーサル検索」という言葉への認知は非常に低いことが分かる。
Q3-?では「ユニバーサル検索」機能について説明し、検索結果に画像や動画が表示されていることに気づいていたかを尋ねたところ、「気づいていなかった」が68.8%で多く、70%のユーザーは検索結果にユニバーサル検索結果が表示されていることに気づいていないことが分かった。
これを性年代別で見ると、男女共に10代20代の若年層の気づいている割合が高かったが、50代男女でユニバーサル検索に気づいているユーザーは20%弱にとどまった。
続いて、Q3-?で「気づいていた」と回答したユーザー156人に対して、ユニバーサル検索を便利に感じるか尋ねた。すると、「まあ便利と感じた」が50%で最も多く、「どちらとも言えない」が26.3%になった。また、この傾向はQ4やQ5の調査結果からも垣間見られた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」