そこで、ソニーの将来を左右する製品を尋ねたところ、上位10項目は次のようになりました。
●エレクトロニクス分野におけるソニーの将来は、どの製品が一番のカギを握っていると思いますか?(択一回答)
1 | ゲーム機(PLAYSTATION 3など) | 15.7% |
2 | ハイビジョンテレビ | 12.3% |
3 | 特定の製品がカギを握ると思わない | 12.2% |
4 | わからない | 11.9% |
5 | これまでにない新しいジャンルの製品 | 10.9% |
6 | Blu-rayディスク対応製品 | 8.2% |
7 | パソコン | 7.6% |
8 | 携帯型音楽プレーヤー | 6.8% |
9 | FeliCa(非接触ICカード) | 3.6% |
10 | 生活家電 | 2.8% |
最も多かったのは「ゲーム機」(15.7%)でした。普段から使っているソニーブランドの製品やサービスで1位になったように、最も身近なソニーブランド製品とあって、後継機のPLAYSTATION 3がソニーの将来を左右すると考える人が多いようです。
さらにPLAYSTATION 3はBlu-rayプレーヤーとして、次世代光ディスクの主導権争いを決定付ける可能性も秘めています。6万円を超える“コンピュータエンタテインメントシステム”の成否は、エンタテインメント業界全体を動かすことになりそうです。
ソニーが現在注力する「ハイビジョンテレビ」を挙げた人も12.3%に上りました。リビングルームにおける中心的な存在ともいえるテレビだけに、その市場で大きな存在感を持つことも、復活に欠かせないといえそうです。
ただメーカー間で製品の差別化が難しくなった現状からか、「特定の製品がカギを握ると思わない」という声も12.2%に上りました。反対に「これまでにない新しいジャンルの製品」を挙げた人も10.9%を占めます。ロケーションフリーやAIBOなど、これまで新しいライフスタイルを提案するような画期的な製品をいくつも発表してきたソニーに対する期待の表れといえるでしょう。
また、消費者のシビアな視線にも応える必要もあるようです。ソニーのエレクトロニクス製品の「品質」について、どんな点を一番に向上させるべきかを尋ねたところ、「価格・コストパフォーマンス」(19.9%)、「耐久性」(17.4%)の2つの点に多くの票が集まりました。
一方で「オリジナリティ」(8.7%)、「先進性」(4.4%)、「楽しさ」(2.8%)といった、“ソニーらしさ”をイメージさせる面を伸ばすべきと考える人は少なめです。電化製品として、安くて長持ちすることを望む人が多いようです。
ブランドの力も復活の大きな足がかりになるといえそうです。ソニーというブランドが「好き」な人が62.2%と、「嫌い」は6.5%を大きく上回りました(ほか「どちらともいえない」が31.3%)。「企業の名前」という枠を超えて愛されるブランドだけに、持つ喜びを感じさせてくれる製品の登場を願っているのかもしれません。
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