時代はインターネットからソーシャルネットへ?

2010年9月16日 01時00分

 ミクシィが9月10日に新たなオープン化戦略を発表しました。mixi内の人間関係を外部サイトにも反映させる「ウェブのソーシャル化」を進め、検索エンジンが主導する現在のウェブに、もう1つの指標として「ソーシャルグラフ」(ネット上で人と人の関係性を表す相関図)を持ち込もうとしています。

 将来的にはSNSにおける人間関係がウェブのトラフィックを左右するようになり、ウェブマスターは検索エンジン最適化(SEO)に加えて、ソーシャルグラフ最適化(SGO)を実施するようになるだろうとミクシィは予測しています。

 長らく検索エンジンがウェブコンテンツの入り口として機能しています。ミクシィ(あるいはFacebook)は次のGoogleになれるでしょうか。パネリストの皆さんのご意見をお聞かせください。


  • 村井亮
    村井亮さん (ビートコミュニケーション代表取締役社長)
    ミクシィは「mixi meetup 2010」でソーシャルテクノロジーを使って新しいイノベーションを仕掛けてきました。先日の発表は夢と創造性に富んだ未来社会を描いており、まさしくミクシィによる「ミクシィ革命」の日だったと思います。

    このようなイノベーションは社会的にも非常に重要な意味を持ち、素晴らしいことだと思います。ミクシィは「人」と「人」とのソーシャルグラフだけでなく、デジタル家電などを使ってソーシャルグラフを次の次元に持って行こうとしています。

    ミクシィ、あるいはフェイスブックが次のグーグルになるか?という質問ですが、今迄の検索のあり方を変えて行き、結果、主戦場がソーシャルグラフを使ったソーシャルテクノロジーやソーシャルメディアになる可能性は充分あります。ただ、ミクシィさんは非常に高い志を持った会社なので、パイの奪い合いというよりは多くのプレイヤーとオープンに手を組んでいく気もしています。

    最後にミクシィ、フェイスブックに限らず、今後も世界中のさまざまなベンチャーや大手企業がソーシャルテクノロジーを使ってイノベーションを仕掛けてくるでしょう。ソーシャルテクノロジー競争は厳しいですが、今は変革の時代なので、非常に面白い時代です。
    2010-09-17 01:27:32

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