ソーシャルサービスでは、ことごとく失敗しているGoogleだが、ここのところ、どこか「マイクロソフト化」しているような気がしてならない。
Google Wave
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にしても、今回のGoogle Buzz
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にしても、ユーザーに、「こう使えば便利!」という提案がなされていないまま、カオスの世界に投げ込まれたような気がする。
当然、twitterのような機能のフィーチャーは、さっさと実装しておけばよかったけれども、市場が成長してから参入する。もしくは、買収するという「マイクロソフト化」の発想でGoogleは、いたのかも知れない。
動画などで見ても、「Google Buzz」のコンセプトはわかるけど、実際にどう使えばいいのかが、直感的に理解することができない。
また、せっかく有料のGoogle Appsに切り替えたばかりなのに、無料のGmailにしないとこのGoogle Buzzが使えない(怒!)。
最近の Googleは、一体、何を一番、ユーザーに、お勧めしたいのかがまったくわからない。
実験的なアプローチであれば、
GoogleLabs
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でもいいはずだ。
しかし、Gmailというユーザーに一番近いサービスにBuzzを組み込んできたということは、かなり本腰のサービスととして考えることができる。
ただ、直感的に使えず、シナジーが見えてこないものが、ある日突然、画面に現れるのは考えものだ。
しかも、ヘルプを見ても、何の役にも立たない「マイクロソフト化」が進化している。
twitterと比較すると、いくつかの差があるが、一番の違いが、twitterの「タイムライン」に対して、Google Buzzは、「スレッドライン」であるところだ。
これはGmailの特徴的機能であるから、重なりあい連続する「スレッド」での実装は悪いアイデアではない。
しかし、読んでも読まなくてもいいtwitterのゆるさがなく、Gmailに内包されているせいかも知れないが、「読まねばならない…」、「あとで読む…」 というような使命感や債務が発生している点が気になる。
twitterと同様に見えるサービスは、もはや機能の差ではなく、twitterというプラットフォーム上に存在するユーザー数の価値、いやフォローとフォロワーのゆるやかな関係に依存している。
同様のサービスは不要であり、差別化される必要があるだろう。
Gmail の機能としては、SPAMメールや読まない企業メルマガのフィルタリングツールから、もっとmailのリアルタイム化に特化すべきではなかっただろうか?文字数を限定することによって、楽になったtwitterを考えれば、twitterのDMの140文字ではやりとりできない部分を Google Buzzという機能で補完すべきだった。
ボクがGoogleのエリック・シュミットであれば、Google Buzzは、twitterアカウントとGmailアカウントを連携するbit.lyのようなツールとして開発を指揮しただろう。
twitterアカウント名を、Buzz側で打てば、bit.lyのように、相互フォローしている相手側にGmailアカウント名が表示され、gmailへのメールへリンクされるというような連携のほうがtwitterユーザーにとっては有益だ。
twitterのDMの中で、bit.ly的な「Buzzリンク」をクリックすれば,Gmailでのメッセージが表示される。
twitter側で迷惑メールのアカウントをアンフォローすれば、Gmailにも届かなくなるとか…。
Google側も読まれていないメールの各人のフィルタを覚えて、それを毎度、管理している手間が不要となる。
メルマガを出す企業も、読まれていない読者数をカウントする必要がなくなる。
SPAMも相互フォローでない限り届かない…。
GoogleからTwitterへのツイートという一方通行ではなく、twitterのDM部分を拡張する、ExtentionとしてのGoogle Buzzに期待したいものである。
2010-02-15 07:03:20