家庭内への進出を目指すYahooが、リビングルームにデジタル形式の音楽や写真、動画を送り込むためのソフトウェアを専門に開発する企業を買収した。
Yahooは米国時間4月18日、Meedioというヒューストンのソフトウェア会社を買収したと発表した。買収の金銭的条件は明らかにされていない。Meedio.comに掲載されたメモによると、Yahooが取得したのは、Meedioの技術の大部分に対する権利とすべての知的財産で、同社の製品は含まれていない。
Meedioのメモによると、同社の技術はYahooのデジタルホーム部門に組み込まれる予定だという。Meedioが開発した技術のなかには、テレビをリモコンで操作しながら、画面上に表示された音楽や動画のデジタルファイルにアクセスしたり、それらを整理したりすることを可能にするものがある。
「Meedioは10フィートインターフェースを提供している」とYankee Groupのアナリスト、Nitin Gupta氏は述べている。「Meedioの技術を使えば、Yahooの提供するさまざまなサービスが、自宅のソファから利用できるようになる」(Gupta氏)
テレビはこの数十年間、米国のお茶の間で絶対的な地位を誇ってきた。しかし、ここ数年は、パソコンやビデオゲーム機、デジタルビデオレコーダーなどを含む数多くの技術的な進歩があり、その影響からテレビの視聴習慣にも大幅な変化が起きている。
そのなかで、消費者に向けて製品やサービスを提供するYahooや他の企業は、デスクトップコンピュータの前で作業をするユーザーではなく、リビングルームでくつろぐユーザーへのデジタルメディアの配信に目を向けている。
いわゆるホームネットワーキング市場は今後数十億ドル規模まで成長するとの予測もあるが、Gupta氏やほかの多くのアナリストは、ホームネットワーキングを実現するサービスや各種機器の広範に普及には「時間がかかる」との見方を示している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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