Hewlett-Packard(HP)は、デジタルホームの中心をPCからテレビへと一部移行しようとしている。
HPは米国時間9日、消費者がPCに保存したデジタルエンターテインメントコンテンツに直接アクセスできる高品位テレビ用の新技術のデモを行った。HPは、ソニーやSamsung、Dellなどに対抗し、テレビの品揃えを少しずつ拡大中だ。
HPは、同技術を32インチと37インチの液晶テレビに搭載して、2006年半ばに商品化すると、HPのデジタルテレビ部門のプロダクトマネージャーAlex Thatcherは述べた。
今回発表されたプロトタイプは、メインのPCと通信するために内蔵のデジタルメディア受信機を採用し、802.11aと802.11gの無線ネットワークを使って通信する。
「製品の趣旨は、デジタルメディアへの容易なアクセスだ」とThatcherは言う。「このソフトウェアと受信機があれば、テレビは、すべてのデジタルメディアをコントロールするメディアセンターサーバに変わる」(Thatcher)
この技術はUPnP(Universal Plug and Play)も採用しているため、Thatcherによると、ネットワーク上にある外付けストレージやデジタルカメラ、さらには一部の電話機とも連携できるという。
同技術は、インディアナポリスで先週開催された展示会「Custom Electronics Design and Installation Association」で紹介された。
同社では、すべてのデジタルコンテンツをひとつの機器、つまりテレビからアクセスしたいという顧客の要望に応える高品位テレビ用技術を今後は重視していくと言う。
「米国の消費者の半分以上は、デジタルの映像や音楽をハードディスクに保存している。また、米国の家庭の4分の1は、デジタル写真を大型ディスプレイで見るための機能を非常に重視している」と調査会社Creative StrategiesのプレジデントTim Bajarinは言う。
HPは、2006年1月の「Consumer Electronics Show」のころに、この新型テレビに関連する音楽および映像サービスパートナーの第1弾を発表する見込みだ。また同年夏には、そのほか多数のパートナー企業を発表する見込みだ。
HPは、ほかにも10種類の新製品を商品化する予定で、例えばDLP(digital light processing)方式の65インチ大型マイクロディスプレイ、プラズマテレビやLCDテレビ、さらに、高品位デジタルエンターテインメントPCなどを、年末商戦に向けて発売するという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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