米国人の4分の3以上が家庭にコンピュータネットワークを導入しておらず、近い将来に導入する計画もないことが、最近の調査で明らかになった。
Harris Interactiveが全米で実施した調査によると、家庭にコンピュータネットワークを導入していない人の88%が、現時点では導入の必要を感じていないという。ホームネットワークは、複数のコンピュータ機器をつないでコンピュータ同士でのファイル交換を可能にしたり、ビデオをテレビに、またはデジタル音楽をステレオに送信したりできるようにするもの。ホームネットワークのほとんどは、ノートPCとデスクトップPCもしくはプリンタをワイヤレスでつなぐ程度のものだ。
この調査は、昨年10月に米国人1014人を対象に実施されたものだが、このうち225人がホームコンピュータネットワークを導入済みで、699人は導入意図が無いか、または今のところ未定であった。
Harris Interactive Technology Researchのバイスプレジデント、Milton Ellisは声明の中で「2005年末までにホームネットワークを敷設済みの米国世帯は24%となる見込みで、2004年10月から3%しか増加しない。ホームネットワークやデジタル家電製品のメーカーは、多くの大人にホームネットワークは不要と感じさせる問題を解決したと考えるようになる」と述べている。「エンドユーザーがホームネットワークの良さを見出せなければ、デジタルホームが大衆に受け入れられるまでに、長い時間がかかることになるかもしれない」(Ellis)
Harris Interactiveによると、ホームネットワークベンダーは、自らの市場浸透度を上げる手段を考えだす必要があるという。多くの家電メーカーでは、娯楽用コンテンツの配信手段としてホームネットワークを利用する製品をすでに投入している。また、NDP Groupが先ごろ発表した調査では、ホームネットワーキングの次の波で中心的役割を果たすことになるのはテレビだと予想している。
ホームネットワークを導入済みの世帯は、ネットワークを選択する際の主な理由として、インターネット接続が1回線で済むこと(84%)、プリンタや周辺機器を共用できること(64%)、そしてファイルを共有できること(58%)を挙げた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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