Microsoftは米国時間22日、いわゆるスマートウォッチ向けとして初の追加サービスを提供開始し、スポーツファン獲得を狙っている。
同社は、主要ニュースや天気予報などの各種最新情報をスマートウォッチに配信するMSN Directサービスを6月に公表していた。今回の追加サービスでは、MSN Directの加入者にNBA、WNBA、そしてNCAAディビジョン1の各バスケットボールチームに関する最新情報が提供される。
Microsoftによると、コンテンツ自体はテレビやインターネットでスポーツネットワークを展開するESPNが制作し、試合結果、各種統計、順位表、試合開始時間などの情報が配信されるという。
Microsoftは、従来の腕時計のような外観を持ちながら無線データ受信機能が組み込まれ、発展が期待されるスマートウォッチ市場でソフトウェアおよびコンテンツのベンダーとして地位を確立すべく努力してきている。
同社は今回、定期利用契約を結んで提供するコンテンツサービスに加え、Smart Personal Objects Technology(SPOT)の発表も行っている。この技術は、スマートウォッチなど、個人が使う日用品を念頭に置いて設計されており、ユーザーインタフェース、オペレーティングシステム、そして通信技術を組み合わせたものを指す。なお、MSN Directサービスは、今のところSPOTデバイスのみに対応している。
Microsoftでは、メジャーリーグ(MLB)、ナショナルフットボールリーグ(NFL)、NCAAフットボール、そして全米ホッケーリーグ(NHL)の試合もMSN Directスポーツサービスに追加する予定だという。これらの各競技に関する情報もESPNが提供する。同社のESPN.comウェブサイトは、MicrosoftのMSNオンラインネットワークの一部となっている。
Microsoftのスマート技術を搭載した腕時計は、予定より数カ月遅れで、1月に米国で発売された。Abacus、Fossil、Suuntoなどのメーカーが製造する100〜300ドルのスマートウォッチでは、個人向けに送られてきたメッセージやカレンダー情報がチェックできる。また、1カ月9ドル95セントの利用料を支払えばニュース、天気予報、および株価情報などをMSN Directから入手することもできる。
この新しいスポーツパッケージは、Microsoftのウェブサイト経由で1カ月9ドル95セントもしくは年間59ドルで販売される。一般的なスポーツ競技の情報に加え、同サービスでは試合前後の概説や、試合で得点などに活躍した選手に関する詳細情報も提供することになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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