米Microsoftは、今年秋に発売されるインターネット対応腕時計のための、ワイヤレス情報配信サービスの詳細を発表した。同社は現在、配信用の無線ネットワークのテストを行っている。
Microsoftは予定通り5日、同社のSmart Personal Objects Technology(SPOT)対応機器のためのワイヤレスサービス、MSN Directを発表した。このサービスは現在米国の8都市でテスト中で、最終的には100都市で展開される予定。
SPOTは、消費者が個人的なコンピューティング情報にアクセスする新たな手段として、Microsoftが取り組んでいる計画だ。SPOT製品は、冷蔵庫やポータブルステレオといった家電および個人用機器で、全米のFMラジオネットワークを通じて送信されたインターネットの情報を受信・表示できる。 このサービスがあれば、たとえば5日の朝、Martha Stewartが起訴されたという最新ニュースを目覚まし時計が知らせてくれる、といったことが可能になる。
このサービスに対応する最初の機器は、FossilやSuuntoなどのメーカーから今秋発売される腕時計となる。
「手首は、人々が情報を求める自然な場所だ。時刻とタイムリーな情報は等しいのだ」とMicrosoftのプログラム責任者Chris Schneiderは言う。
SPOT製品では、Microsoftのオペレーティングシステム(OS)と、同社がSCA Data Systemsと開発したDirectBand無線技術が稼動する。SPOT製品のチップセットはNational Semiconductorが提供している。このチップセットには、ARM設計のプロセッサーとラジオ受信器とメモリが搭載されている。
MSN Directサービスは、月額9.95ドルで最初の1カ月間無料サービスつきと、年間59ドルという2つの料金体系になっている。このサービスではユーザーに、ニュースや天気予報、スポーツの結果、株価情報、上演映画や地域のグルメスポットなどの情報が提供される。またユーザーは、MSN Messengerからのメッセージや、Microsoft Outlookの日程メモを受信することも可能だ。
Microsoft会長Bill Gatesは今年1月、ラスベガスで開催されたConsumer Electronics Showで、SPOT計画の概略を発表している。SPOTは、昨年11月のComdexコンピュータ見本市で初めて発表された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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