糖尿病は手術や薬で簡単に治せる病でなく、適切な治療を受けつつ気長に生活を見直さなければならない。治療で重要なのは血糖コントロールだが、血糖値の変化は人によって大きく異なる。
そこで、患者自ら測定キットで血糖値を測り、食事や運動などの生活パターンをチェックする血糖自己測定(SMBG)が治療過程で採用されることもある。SMBG自体は簡単だが、専用の採血用の針や測定器などが必要で、外出や旅行の際は面倒だ。
そんな悩みを解消するSMBGキット「GluCase」が、クラウドファンディングサービス「Indiegogo」に登場した。
GluCaseは、採血から血糖値の計測、記録、生活メモの書き込み、管理までをオールインワンで済ませられるスマートフォン用ケース。測定キットや記録用メモなどが不要で、常に持ち歩くスマートフォンと一体化しているため、SMBGキットを忘れて測れないという問題を回避できる。
穿刺針(ランセット)と呼ばれる採血用の針はケースの下部に隠されていて、背面のレバーを使って指先などに刺して0.5mlほどの血を出す。この血をケース側面から出るテストストリップに付けると、3秒から5秒で血糖値が分かる。
測定結果はアプリに記録され、メモを取る必要がない。血糖値だけでなく、食事や薬、エクササイズなどの情報も一緒に記録しておくと、生活パターンと血糖値の関係を見つけて改善に繋げられるかもしれない。記録内容はアプリだけでなく、ウェブでも確認可能。
Indiegogoでの目標金額は5万ドル。記事執筆時点(日本時間11月30日16時)で約2万2000ドルの資金を集めている。キャンペーン期間はあと17日ある。
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