糖尿病を抱える「Apple Watch」ユーザーは、アプリケーションで血糖値をモニターできるようになる。The Wall Street Journalが米国時間2月8日に報じたところによると、医療製品メーカーDexcomが開発したアプリが、ユーザーの血糖値を追跡し、Apple Watchにグラフの形式で表示するという。糖尿病患者がアプリを見るだけで手早く簡単に自身の血糖値を確認できるようにすることが狙いだ。
Apple Watchでこのアプリを利用するには、Dexcomのボディセンサ型の血糖値モニタを腹部に装着する。このボディセンサが5分おきに血糖値を測定し、約6メートル以内にあるDexcomの遠隔ハンドヘルドデバイスにデータを送信する。このデバイスが「iPhone」と通信し、iPhoneから受け取ったデータをApple Watchが表示する。iPhoneやDexcomのハンドヘルドデバイスを確認しなくても、Apple Watchの画面でデータを確認できることが利点だ。
同アプリは、Apple Watchと同時に4月にリリースされる予定だ。血糖値に関して、Dexcomは実際には2種類のアプリケーションを準備しており、1つはユーザーにデータを提供するもの、もう1つは第三者とデータを共有するもので、これを使えば医師が患者の血糖値をモニターすることができる。
特定の健康管理デバイスやアプリケーションは、規制当局の承認を必要とすることが課題の1つだ。米食品医薬品局(FDA)は以前、血糖値関連のソフトウェアを、最高レベルの承認を要するClass IIIに分類していた。しかしFDAはその後、ガイドラインを改定している。Dexcomのモニタは人間の体に直接装着するため、依然としてClass IIIに相当する。しかし、モバイルデバイスにデータを表示するだけのアプリはClass IIに分類されるため、FDAに登録してある程度の管理を受ける必要はあるが、Class IIIのように必ずしも市販前の承認を必要としない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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