これまで短編動画を主に扱ってきたYouTubeだが、ウェブ最大の動画共有サイトながら利益を上げるのに四苦八苦する中、長編動画の提供を実験している。
YouTubeは長い間、ディレクターアカウントを持つ少数の動画提供元にしか、標準の10分間を超える長さの動画をYouTubeに投稿することを認めていなかった。
しかし、YouTubeは今、10分を超える長編動画の投稿をより広い範囲に認めることに真剣に取り組み始めたようだ。ロサンゼルスで米国時間6月19日から29日まで開催されているLos Angeles Film Festivalでも、YouTubeが独立系映画監督にアプローチし、作品を紹介する場として同サイトを使わないかと勧誘していることが、ウェブ版Fortuneの18日付記事で明らかになった。
YouTubeで視聴できる動画のうち、10分の時間制限をすでに超えているものとしては、たとえばShowtime Networkが放映しているイギリス国王ヘンリー8世の生涯を描いたテレビドラマシリーズ、「The Tudors」の1エピソード全編(現在は公開されていない)や、「Howard Buttelman, Daredevil Stuntman」というタイトルの約90分間のコメディ番組などがある。YouTubeはこの件に関して今のところコメントしていない。
長編動画の試験的導入は、YouTubeが膨大な数のユーザーを持ちながら利益をあげるのに苦労している状況の中で実施された。YouTubeを買収したGoogleの最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏は2008年に入ってYouTubeの利益獲得に関する発言を何度かしており、動画の時間制限を撤廃すれば、YouTubeはテレビ番組や映画をノーカットで放映するチャンスを得られることになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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