グーグルのシュミットCEO、YouTubeの新広告に言及

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2008年05月09日 12時26分

 カリフォルニア州マウンテンビュー発--YouTubeで配信されているオンラインビデオに間もなく新しい広告が組み込まれる。

 Googleの最高経営責任者(CEO)Eric Schmidt氏は、YouTube向けの新たな広告の開発に取り組んでいることを、当地で開催された記者との会議で明らかにした。

 Schmidt氏は、ビデオの表示前あるいは後に流れる広告に言及し、「われわれの新しい広告は、プリロールでもポストロールでもない」と述べた。そして、「われわれは新しいアプローチを取っている。YouTubeに即した広告と考えてほしい。新広告はYouTubeのページをさまざまな面白い方法で活用している」と語った。

 この新広告の提供は「向こう数カ月以内に」開始する、とSchmidt氏は付け加えた。

 Schmidt氏は、YouTubeでより多くの利益を上げたいという願望を隠そうとはしなかった。Googleは、主要ビデオ共有サイトのYouTubeを16億5000万ドルで買収した。Schmidt氏は、CNBCが先週行ったインタビューで、YouTubeについて次のように語った。「われわれも努力はしているが、私の見る限り、利益獲得という点ではまだ大きな成果は見られない(中略)現在、取り組んでいるところだ。この点こそ、2008年のわれわれの最優先課題だ」(Schmidt氏)

 Googleは2007年にオーバーレイ広告を実験している。このオーバーレイ広告は、YouTubeのビデオプレーヤー自体に数秒間表示される広告だが、一部視聴者からの評判はあまり良くなかった。

 Googleは、2006年10月にYouTubeを16億5000万ドル相当の株式交換により買収した。現在Googleは、利益の大半を検索結果の隣に表示されるテキスト広告で上げているが、オンライン広告企業DoubleClickを買収するなど、ディスプレイ広告事業の改善に取り組んでいる。

 「われわれはディスプレイ広告市場ではトップではない。私が見る限り、(トップは)Yahooだ」(Schmidt氏)

 また、Googleのディスプレイ広告と他社の広告との差別化について、Schmidt氏は、「われわれは常に、最もターゲットを絞った広告を提供したいと考えている。ターゲティング力が向上すればするほど、広告主としての価値は高まる」(同氏)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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