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「情報の爆発は止まらない」--“20%ルール”で進化するグーグル - (page 3)

林信行 2005/10/31 13:33

新規事業を生み出す「20%ルール」

 続いてマグラス氏は、Googleではどんな人達が働いているのかを紹介した。「社員は皆、才能とやる気に溢れた人達で、3から5人の小さなチームで、問題となっている事柄にあたっている。Googleが持つ巨大なコンピュータパワーを自由に利用できる」という。「仕事に就いて1週間目の社員でも数千台のコンピュータを使えることがある」(同氏)

 だが、さらに重要なのは、すべてのエンジニアが20%の時間を自分が重要だと思うプロジェクトに費やせるという「20%ルール」だ。「研究者だけに与えられた特権ではなく、すべてのエンジニアに期待されていること」だとマグラス氏は言う。

 実際、Gmailやorkut、Google Newsもこうした20%の時間の中から生まれてきたものだという。「数千あるこうしたプロジェクトの中には、検索効率をあげる研究など、表に出てこないものも多い」と言うが、実際に表立って進んでいるものをいくつか紹介した。

 1つは物理学者のグラハム・フリント氏らが進めているGigapxlというプロジェクトだ。これはユネスコが指定した世界遺産を含む世界のいろいろな場所をギガピクセル のカメラ(実際にはビデオカメラ映像をスキャンしている)で撮影するというプロジェクトだ。

 マグラス氏はGoogleのエンジニアが撮影したというサンディエゴ市バルボア公園の写真を見せ、この写真をズームしていくことで、はるかかなたに見える小さな赤い点が実はベンチに腰掛けている女性で、その隣にいる男性がPUMAの靴を履いていて靴下を履いていないことや、はるかかなたの建物にある模様まで確認できるという、10億画素ならではの解像度の凄さをデモンストレーションしてみせた。

 「このように情報の爆発はまだまだ止まっていない」とマグラス氏は語り、「書籍に換算すると30秒に1冊の割合で出版されている計算になる」と付け加えた。

 ただしこうした中でもGoogleの目標は変わらず、「それらの情報を整理し、世界中の人々に、あらゆるデバイスからアクセスできるようにすることだ」と語った。

 講演はGoogle Earthのデモで締めくくられた。マグラス氏は東京や京都、パリ、ニューヨークの上空を表示させた後、Google本社のキャンパスを紹介し、最後に現在、雑誌「NATIONAL GEOGRAPHIC」と協力して進めているプロジェクトを紹介した。同誌の過去の記事で写真が撮られた場所に地図上で黄色い印が表示され、それをクリックすると写真や記事本文が表示されるというものだ。

グーグルアース
Google EarthではNATIONAL GEOGRAPHICの記事が地図上で表示される

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