サーバ市場のなかでもかなり市場規模の大きい2ウェイサーバについては、Dellは数週間以内にIntelのDempseyプロセッサを搭載したモデルを発売すると見られており、Intelでも2ウェイサーバ用プロセッサ「Woodcrest」の発売を6月に前倒ししている。
Dellの創業者Michael Dell氏は、2005年の同社の業績が期待はずれに終わったことを認めた。これに先立つ15日に、同氏はFuture in Reviewカンファレンスで、「前年に比べて、大幅に改善できる機会が数多くあると思う。われわれは、市場の競争がどこまで激化するのか読めていなかった」と述べていた。
DellのCEO、Kevin Rollins氏はここ数年間、AMDチップを搭載した製品の発売が近いことを何度も示唆してきた。2003年の発表以来、AMDのOpteronはIntelのXeonに対して常に優位に立ってきた。2005年にはHewlett-Packard(HP)やSun Microsystems、IBMからデュアルコアのOpteronプロセッサを搭載するサーバが出荷されたが、それに対してDellはシングルコアのXeonプロセッサしか投入できなかった。
Rollins氏によると、今回の判断は2005年にAMDがIntelを独禁法違反で訴えた裁判とは無関係だという。AMDはこの裁判で、IntelがAMD製品を除外するDellなどの一部顧客に報奨金を支払う不平等な価格設定を行ったと主張している。IntelはAMDのこの考えを否定しており、Rollins氏もDellがAMD製品を採用したからといってIntelから不利な扱を受けることはない、との考えを示した。
「Intelはこれまでも素晴らしいパートナーであり、これからもそうであり続ける。われわれが採用するプロセッサの大半は今後も同社製になる」(Rollins氏)
Intelの広報担当Scott McLaughlin氏は声明のなかで、「われわれの幅広い製品を強力に支持し、われわれのロードマップの強みに信頼を寄せてくれるDellに感謝している。(4ウェイサーバという)ニッチ市場では苦戦したが、2006年後半に出荷される次世代のIntel XeonプロセッサMP(開発コード名:「Tulsa」)は、競争力の高い製品になる」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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