Dellが第4四半期決算を発表。サーバやストレージ機器など企業向け製品の販売が好調だったことから、アナリストの予測を上回る結果となり、第3四半期のつまずきから立ち直ったことを印象づけた。
同社の第4四半期(2月3日締め)における売上は152億ドルで、前年の135億ドルを13%上回った。Thomson First Callが事前にとりまとめたアナリストの売上予想平均は148億ドルだった。
また同期の純利益は10億ドルで前年の6億6700万ドルから52%増加、1株当たり利益も43セントとなりアナリストの予想平均値41セントを上回った。
Dellの最高経営責任者(CEO)Kevin Rollinsは、業績を発表した電話会議のなかで、「素晴らしい業績を収めることができた。われわれは今、エンタープライズ製品に力を入れている」と述べた。
同社が同四半期中に重視していたエンタープライズ製品の売上は、世界全体で前年同期比21%の伸びを記録。また、第2、第3四半期に苦戦したコンシューマ製品の販売も順調で、ハイエンド向けのデスクトップ「XPSシリーズ」製品の出荷台数が20%増となった。
Rollinsによると、同四半期が前年同期に比べて1週間長い14週間に及んだことも業績の向上につながり、このおかげで売上が2〜3%伸びたという。
同社の2005年度通年の売上は559億ドルと、2004年度の492億ドルから大幅に増加、一方純利益も前年度比17%増の36億ドルとなった。また、前四半期の課題だったXPSシリーズの売上が順調に伸び、第4四半期におけるPC事業の改善に一役買った。ノートPCは、Dellだけでなく業界全体の売上拡大に貢献し、ノートPCやPDA、音楽プレイヤーを含む携帯製品の出荷数は47%増、また売上高では22%増となった。
各部門のなかで、第4四半期に最も高い成長率を記録したのはストレージ事業で、売上高は41%増加した。また、サービス事業の売上は26%増加した。Dellは過去1年間にわたり、廉価なPCを製造する会社から、ノートPCからSAN製品までを扱うエンタープライズ向けITベンダーへとイメージの転換を図ってきた。同社のサービスおよびストレージ事業は、いまのところ全社の売上の12%に過ぎないが、これまで確実に業績を伸ばしている。
こうした好業績を残しているにも関わらず、アナリストはDellに対して、第1四半期の見通しが周囲の予測を下回っていることについて繰り返し質問を浴びせた。同社の予想によると、第1四半期の売上は第4四半期比5%減少の142億ドル〜146億ドルだが、それに対してアナリストの予想は147億ドルとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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