筆者はこの記事を執筆するまでの1週間、ちょっとした実験を行った。TwitterおよびFacebookに投稿するメッセージの大半について、同じものを「Google+」にも投稿して、それぞれのコミュニティーの反応を調べているのだ。その結果、分かったことがある。Google+が筆者の好みに最も合っているということだ。
あらかじめ断っておくが、これはあくまで筆者個人の感想であり、ユーザーが受ける印象はそれぞれ異なるかもしれない。また、Google+はまだ新しく、一部の利用者に限定されたシステムである。これらの結果は、1カ月後には全く違うものになっているかもしれない。そして、さらに重要なのは、筆者の考えでは、ソーシャルネットワークサービスの品質はそれを支えるテクノロジではなく、誰がそれを利用しているかで決まるということだ。
しかし、Google+には自尊心を大いに満足させる何かがある。Google+はメッセージ配信に関して、Twitterのブロードキャストモデルを借用している。Google+ユーザーが公開した投稿は誰でもフォローすることが可能で、これはTwitterで公開プロフィールに投稿されるすべてのメッセージを誰もがフォローできるのと同じだ。つまり、自分がいいと評価する以上の数のユーザーが自分のことを評価してくれる可能性があるのだ。これは素晴らしい。
現在、2200人以上のユーザーがGoogle+で筆者をフォローしてくれている(G+の専門用語で言うと、筆者はそのユーザーの「サークルに入っている」)。筆者がそのお返しにそのユーザーを「自分のサークルに追加する」必要はないが、フォローしてくれる人々が筆者のGoogle+投稿にコメントした場合、そのコメントは筆者のストリームに表示される。筆者はその後、その中から気に入ったユーザーを自分自身のサークルに追加して、そのユーザーが共有しているすべての情報を見ることができる(ところで、筆者はGoogle+界のスーパースターではない。筆者の10倍以上のフォロワーがいるテクノロジメディア関係者もいる)。
この非対称の関係は、お互いに「友達に追加」し合ったユーザー間でのみ共有が行われるFacebookの標準モデルとは完全に異なる。Facebookもファンページでブロードキャストモデルを採用しているが、Facebookで私的な面と公的な人格の両方を維持するのは非常に面倒だ。Google+では更新を行う際、それをパーソナルなフォロワーのみに公開するのか、全世界に公開するのか、あるいはその両方に向けて公開するのか簡単に選択できる。こちらの方が使い勝手がいい。
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