AOLがついにBeboを手放した。
Beboを引き受けたCriterion Capital Partnersは米国時間6月17日、若者に人気のあるソーシャルネットワークBeboをAOLから買収したと述べ、本社はサンフランシスコに構えたまま、Beboのグローバルな運営を直ちに引き継ぐ予定であると発表した。
マーチャントバンキングおよび金融アドバイザリ企業であるCriterion Capital Partnersは、企業再建を専門としており、AOL会長のTim Armstrong氏によると、「非常に競争の激しいソシャルネットワーキング分野における地盤の強化というBeboの目標を、適切に見据えている」という。
今回の買収は、Criterion CapitalのマネージングパートナーであるAdam Levn氏が、ビジネスストラテジストであるPaul Abramowitz氏とウェブ起業家のRichard Hecker氏の助力を得て進めた。
Levin氏は声明で、「若く非常に活動的なユーザベース、これまでの収益性、世界中の国々における存在感、堅実な技術インフラにより、Beboは、スタンドアロンのエンティティとして、また、われわれのより広範囲にわたる投資目的に沿った、魅力的なメディアプラットフォームである」と述べた。
両社ともに買収の正確な条件を公表していない。The Wall Street Journalの17日付の記事では、Criterion Capitalによる買収は、年間売上高が300万〜3000万ドルの範囲内にある企業を対象にする傾向にあると述べている。
AOLは2008年初頭、欧州で十代の若者に人気の高いソーシャルネットワークであったBeboを、8億5000万ドルで買収した。当時Beboには、4000万人以上もの会員がいた。しかしその後すぐに、市場シェアの縮小と、Facebookという強力な競合相手の登場により、その勢いは失われていき、AOLは、かつては高額な資産であったBeboを手放す方法を検討せざるを得ない状況に追い込まれていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス