Microsoftの「Skype」は、国際通話トラフィックで大躍進を遂げている。通信市場の調査会社であるTeleGeographyが公開した新たなデータによると、2012年のSkypeによる国際通話が世界の国際通話トラフィックの3分の1に匹敵する量となり、記録を更新したという。
国際通話トラフィックは一般的にゆるやかに成長するもので、たとえば2012年については、5%増の4900億分だった。しかしSkypeは急成長を遂げている。2012年のSkypeによる通話と動画のトラフィックは、44%増の1670億分であった。この増加量は、すべての国際通信事業者のトラフィック増加量合計の2倍以上に及ぶ。
TeleGeographyによると、もしSkypeのトラフィックが国際通話トラフィックの数字に含まれていれば、2012年の成長率はわずか5%ではなく13%となっていたかもしれない。このような急成長は、複数の事業者にとって脅威となりそうだ。
TeleGeographyのアナリストであるStephan Beckert氏は声明で次のように述べた。「事業者へのプレッシャーは今後数年間増え続けるだろう。Skypeは最も知られている通話アプリだが、公衆交換電話網(PSTN)への挑戦者はSkypeのみにとどまらない。『Google Talk』や『Google Voice』『WeChat(weixin)』『Viber』『Nimbuzz』『LINE』『カカオトーク』なども人気が増している。そして、Facebookが最近 『Messenger』アプリに無料の音声通話機能を追加したことが、もしかすると通信会社にとって最も大きな不安要素かもしれない」
Skypeチームは米国時間2月13日に「Windows」と「Mac」向けに新たなアップデート(ともにバージョン6.2)を公開した。同アップデートでは、「eGifting」という、Skypeクレジットを友人に贈る機能が含まれている。クレジットを受け取った人は、いつでもこれを使うことができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」