Time Warnerは米国時間11月15日、NBC Universal Televisionの社長を、傘下のインターネット企業AOLの会長兼最高経営責任者(CEO)であるJonathan Miller氏の後任として迎え入れると突然発表した。
Time Warnerの声明によると、Randy Falco氏はNBC Universalの社長兼最高業務責任者(COO)として、ネットワークおよびケーブルの販売、提携先との関係作り、ケーブル放送、ネットワークやスタジオの運営、全世界へのテレビ放送などの業務を率いてきた経験をもつという。
Miller氏が現職を離れる時期やその理由(AOLを去るのか、それとも降格して同社に残るのか)については本稿執筆時点では明らかになっていない。Time Warnerの広報担当Keith Cocozza氏は、「Miller氏の今後の予定については今のところ分からない」と述べた。
Cocozza氏によると、Falco氏の就任日も決まっていないという。Falco氏が会長兼最高経営責任者に就任するまではMiller氏が任務を続けるという。
Cocozza氏は「Jon(Miller氏)はAOLの成功に向けたすばらしい戦略を策定してくれた」と述べた。「われわれはこのたび、戦略を実行に移すことのできる、実績のある人物を選択した」(Cocozza氏)
Time Warnerの最高経営責任者(CEO)Dick Parsons氏は、「Randy(Falco氏)はAOLの公約の実現に向けた最高の人選だ。困難な時期に将来を見据えてAOLを4年間率いてくれたJon Miller氏には感謝している。新たなキャリアへと進む彼に今後もますます活躍してもらいたい」と声明で述べた。
Miller氏は、AOLの広告収入が減少し、加入者数が低迷したことを受け株価が下落した2002年にCEOに就任した。
その後幾度もの構造改革を経て、Miller氏は2006年夏、AOLのビジネスモデルを加入者ベースから広告ベースへと転換した。当時同社は5000人の人員削減計画を発表し、事業所の閉鎖と従業員解雇を実施してきた。
Cocozza氏はこの戦略について、「すでに結果は表れ始めて」おり、直近の四半期決算においてオンライン広告売上高が46%上昇したことからも明らかだと述べる。
Time Warnerの声明には、「わたしが就任したとき、AOLは他に類のないほど多くの課題を抱えていたが、それを安定した状態へと導けたことに大変満足している」というMiller氏のコメントも掲載されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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