AOLとオンライン会議企業WebExは、安全性の低いコンシューマ向けインスタントメッセージ(IM)サービスを使用する企業は今後減っていくだろうと述べている。
AOLが米国時間9月14日に開始した「AIM Pro Business Edition(AIM PBE)」は、従来のコンシューマ向けIMよりも高い安全性や管理機能を必要とする企業ユーザーを対象としたIMサービスだ。
企業向けIMサービスは既に存在する。しかし、AOLおよびWebExによると、AIM PBEは、他のサービスとは異なり、専用のローカルサーバを必要とせず、オンラインでホスティングができるという。そのため、より柔軟な管理や設置が可能となっている。
WebExでメッセージングソリューションズ担当のバイスプレジデントを務めるDavid Knight氏は、「企業は複雑なIMサーバの購入や保守を敬遠する。企業向けIM(Enterprise-grade IM:EIM)ソフトウェアが普及しないのはそのためだ」と述べた。
調査会社Radicati Groupによると、IMはコンシューマ向けアプリケーションとして開発されたが、現在では1億3500万人が業務でIMを使用しており、その内の約7000万人がAOLの「AIM」を使用しているという。
AOLとWebExによると、AIM PBEは、両社が先ごろ共同開発した「AIM Pro」よりもさらに企業を意識したサービスになっているという。
2006年6月に開始したAIM Proは、SSL暗号方式を取り入れ、「Microsoft Outlook」と統合が可能だ。AIM Proは無償で提供されている。
AIM PBEを開始することによって、企業規制に準拠したアーカイブ要件など大企業が必要とする安全性や管理機能に見合ったIMサービスを提供できる、とAOLとWebExは主張している。
追加機能は有料となっている。AIM PBEの1ユーザーあたりのライセンス料は5ドルから。利用者数が増えるほど割引されるとKnight氏は述べる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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