Dellが軟調な第2四半期決算を発表した。また同時に、将来の売上を拡大すべく、Advanced Micro Devices(AMD)との提携を拡大したこと、証券取引委員会(SEC)から会計報告に関する非公式の調査を受けていることも明らかにした。
既報の通り、Dellは米国時間8月17日、AMDとの提携を拡大したことを発表した。発表によると同社は、AMD製のプロセッサを搭載するデスクトップPCの「Dimension」や、2プロセッササーバを2006年内に出荷する計画だという。Dellは5月にも、AMDプロセッサを搭載する4プロセッササーバを出荷する計画を発表していた。
Dellは同日、会計報告について証券取引委員会(SEC)から非公式な調査を受けていることを明らかにした。同社は2005年8月にSECからの書簡を受け取っていたが、今これを明らかにするのは、社内で調査を実施した結果「問題と思われる点が複数」明らかになったためだと、Dellの最高財務責任者(CFO)Jim Schneider氏は述べる。またDellは、この問題について財務報告に重大な影響を与えるものではないとの見解を示した。
同社は8月4日締めの第2四半期決算も発表し、売上高が、前年同期比5%増の141億ドルだったことを明らかにした。一方、純利益は前年より10億ドルも少ない5億200万ドルだった。1株当たり利益は22セントで、同社が7月に下方修正した後の見通しと一致したものの、当初の見通しより10セント低い。
Dellの最高経営責任者(CEO)Kevin Rollins氏は、AMDとの提携拡大を発表した後の電話会議で、AMDプロセッサの採用を拡大した理由について、技術面だけでなくコスト面にも優位性があったと述べた。
Rollins氏は、「これは価値ある選択だ」と述べる。AMDプロセッサを搭載したデスクトップは9月に、サーバは2006年内に登場予定だと、同氏は述べている。
Dellは長年、AMD製品の良さを認めながらも、Intelとの長期的な独占契約を維持してきた。5月の発表以前も、AMDプロセッサが採用されるのではと言う憶測が流れていたが、同社はこうした憶測に関する質問を受け流してきた。
AMDのコマーシャルビジネス担当シニアバイスプレジデントMarty Seyer氏は、Dellの発表後に声明を出し、「DellによるAMDプロセッサ搭載製品の拡充は、Dell、業界、そしてなによりDellの顧客にとって利益になる」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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