サーバメーカー大手4社のうち、最後にAdvanced Micro Devices(AMD)のチップを採用する決断を下したDellが米国時間8月17日、AMDとの提携をさらに拡大したことを発表する模様だ。これにより、DellはAMDのプロセッサを搭載したサーバのほか、デスクトップやノートPCを投入していくものと思われる。
Dellは5月に、Intel製プロセッサしか採用しないという長年のポリシーに終止符を打ち、2006年末までにAMDのOpteronを搭載した4プロセッササーバを発売する計画を打ち出した。この時点における提携では対象範囲がハイエンドサーバに限られていたが、同社の計画に詳しい複数の情報筋によれば、17日午後にはDellの四半期決算だけでなく、さらなる提携の拡大が発表される予定だという。
ある情報筋は、DellがOpteronを搭載したデュアルプロセッササーバを発表するのではないかと予測する。サーバ市場全体を見渡してみても、デュアルプロセッササーバの方が4プロセッササーバよりも出荷台数がはるかに多い。また別の情報筋は、デスクトップやノートPCも提携の対象に含まれるのではないかと踏む。
サーバに関しては、電源の冗長化が図られ、過不足のないストレージ容量を備える高さ3.5インチ(約89mm)のラックマウントモデルが発表される可能性もある。
本件に関して、DellとAMDからコメントを得ることはできなかった。しかし、DellとAMDの幹部はCNET Asiaに対し、AMD製のプロセッサを搭載したノートPCを10月に発売する意向であることを明かしている。さらにAMDは、この提携にはデスクトップも含まれていると述べている。
こうした動きによって、DellはHewlett-Packard(HP)やIBM、Sun Microsystemsの競合3社と互角に戦えるようになる。SunとHPは以前よりOpteron搭載サーバを幅広く扱っている。またIBMも8月に入ってから、Opteronプロセッサを採用したサーバのラインアップを拡大すると発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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