ニューヨーク発--Hewlett-Packard(HP)最高経営責任者(CEO)のMark Hurdは米国時間13日、同社は復活を遂げつつあり、2007会計年度において4〜6%の売上向上に役立つ市場を重視していると、ウォールストリートのアナリストに対して語った。
Hurdは、ニューヨークで開催した年次のアナリスト向けカンファレンスで、HPの復活戦略を詳細に説明した。3月にHPのトップに就任して以来、Hurdがウォールストリート関係者に向けて講演を行ったのは今回が初めてだ。
経営に関して優れた実績のあるHurdは、製品戦略に関する大きな変更点を明らかにする代わりに、業務の見直しや、データストレージ/データセンターコンソリデーション/ハイエンドプリンティング/モバイルといった高成長市場に重点を置くことを述べた。
「やらなくてはならない仕事は多い。第4四半期に満足することなく、引き続き努力を続けている。しかし、HPは市場のトレンドに対応できるようになったはずだ。主力ビジネスについては、活用できるだけの強力な資産がある。また、周辺市場にも活用できるチャンスがある」(Hurd)
Hurdによると、2006年度の売上高は前年の895億ドルから910億ドルに伸びる見通しだという。また、2006年11月から始まる2007年度には、利幅が前年の7.5%から8%に伸びる見通しだという。
HPは具体的に、エンタープライズ仮想化、ハイエンドプリンティング、そしてモバイルの3つの主力ビジネスに重点を置く。
エンタープライズ仮想化では、データセンターのコンソリデーションとSAN(Storage Area Network)に重点を置く。HPでは、この2つの分野が大幅な成長を遂げると予想している。ハイエンドプリンティングでは、フォトレーザーやマルチサービスに重点を置く。
同社エグゼクティブバイスプレジデント(イメージングおよびプリンティンググループ)のVyomesh Joshiによると、これらの小規模プリント市場を組み合わせなくては目標とする4〜6%の売上成長は達成できないという。
「4番バッターばかりでない、バランスのとれた明確な品揃えにしたい」(Joshi)
同氏はまた、同社が21年前から結んでいるキヤノンとの提携の重要性とメリットも力説した。
「キヤノンとは強力な関係を築いている。双方にプラスになる関係であり、どちらにもすばらしいメリットがある」(Joshi)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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