マイクロソフト第4四半期決算--売上2桁増も利益はやや期待はずれ - (page 2)

Ina Fried (NET News.com)2004年07月23日 11時06分

 Microsoftは、次の会計年度の予想売上高を引き上げる一方、1株あたりの利益については予想値を引き下げた。同社によると、次年度は売上高384〜388億ドル、1株あたり利益は1ドル5〜8セント(株式による報酬費用16セント分を含む)になる見通しだという。なお、4月時点での同社の発表では、売上高は378〜382億ドル、1株あたりの利益は1ドル16〜18セント(株式による報酬費用約15セントを含む)と予想されていた。

 同社は20日に、株式の買い戻し、増配、320億ドルの一時配当金支払いを組み合わせ、合わせて750億ドルを株主に還元する計画を公表した。これに関し、3月末時点で564億ドルだった現金および短期有価証券の残高が、同四半期末には606億ドルまで増加したことを同社は明らかにしている。

部門別の業績

 同四半期末の時点で、Microsoftの前受収益残高は81億8000万ドルと、3月末から6億5100万ドル増加した。これは複数年ライセンスの新規契約や更新の増加によるものだ。Microsoftの観測筋はこの数字を詳しく調査して、同社の今後の業績を予測しようとしている。

 Microsoftの7つの事業部の決算を見ていくと、デスクトップおよびノートPC向けのWindowsを扱うClient事業部では、営業利益が10%増の20億6000万ドルに達する一方で、売上高は9%増の27億5000万ドルだった。Windows Server 2003などのサーバソフトウェアを扱うServer and Tools事業部は、20%増となる23億ドルの売上高と、85%増となる5億6700万ドルの営業利益を計上した。同事業部では、Windowsサーバの出荷数が19%増となり、為替相場からも好影響も受けた。Officeを扱うInformation Worker事業部は、23%増となる28億8000万ドルの売上高と、33%増となる19億6000万ドルの利益を計上した。

 NavisionやGreat Plains製品を扱うBusiness Solutions事業部は、9%増となる1億9600万ドルの売上を記録し、営業損失を昨年同期の7300万ドルから4200万ドルへと縮小した。Windows CEベースの製品を扱うMobile and Embedded Devices事業部は、売上を59%増の7000万ドルに伸ばし、営業損失を昨年同期の6800万ドルから4200万ドルへと縮小した。

 通期で初めて黒字を達成したばかりのMSNは、同四半期に5億8800万ドルの売上高から3500万ドルの利益を計上。ちなみに昨年同期は売上高が5億5900ドルで8300万ドルの損失を計上していた。Xboxを扱うHome and Entertainment事業部では、損失額が昨年同期の2億4500万ドルから3億3900万ドルへと唯一拡大している。同事業部の売上高は3%増の4億9900万ドルだった。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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