Microsoftは米国時間22日、第2四半期の決算を発表した。PC需要の堅調に助けられ、過去最高の売上と、予想を上回る利益を記録した今回の決算で、同社は法人によるIT関連投資に回復の兆しが見えるとも付け加えている。
同社は12月31日締めの前四半期に、過去最高となる101億5000万ドルの売上高を記録し、利益も15億5000万ドル(1株あたり14セント)となった。この利益には、損失状態にあるストックオプションを売却するための社員向けプログラム分として計上する14セントの特別費用など、1株あたり20セントの自社株を使った報酬の費用も含まれている。
なお、前年同期の決算は、売上が85億4000万ドル、税引き後利益が18億7000万ドル(1株あたり17セント)となっていた。
Thomson First Callがまとめたアナリストの予想平均は、報酬関連の費用を除いた場合、売上が97億4000万ドル、利益は1株あたり30セントだった。Microsoftは昨年10月時点の予想で、第2四半期の売上が97〜98億ドル、利益が1株あたり約30セント(報酬費用を含まず)になるとしていた。
MicrosoftのCFO(最高財務責任者)、John Connorsは声明の中で、「個人ユーザーや法人からのPCに対する需要が、引き続き我々の予想を上回り、Windows XPとOffice製品では、売上の二桁成長という堅調な伸びにつながった。また、デスクトップとサーバの両製品に対する需要拡大など、法人市場も全体的に回復の兆しを見せ始めた」と述べている。
直近の売上高は予想を上回ったものの、Microsoftでは長期契約に基づく前受収益が再び落ち込んでいる。9月末には82億5000万ドルあった前受収益が、12月には78億5000万ドルとなっている。この4億ドルの落ち込みは一部アナリストの予想より急激なものだったが、ただし第1四半期よりは緩やかだった。
Microsoftは今四半期について、86〜87億ドルの売上高と、23セントもしくは24セントという1株あたりの利益(5セントの自己株報酬費用を含む)を予想。これは84億ドルの売上と、報酬関連費用を含まない1株利益を27セントとしたアナリストによる現在の予想よりも高い。
同社は9月決算の四半期に、予想以上の利益を計上したものの、セキュリティの問題が懸念される中で長期契約を大幅に落としていた。
なお、同社は2004年度通期の予想について、売上を上昇修正し、これまでの348〜353億から356〜359億ドルに引き上げた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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