トランは、ソフトバンクモバイルおよび、ソフトバンクテレコムの通信網を利用し、携帯電話のGPS情報を活用してタクシーの位置情報を管理するサービス「らくらく位置情報サービス」の実証実験を、9月20日よりANZEN Groupのタクシーで開始する。
らくらく位置情報サービスは、タクシーの位置情報付の動態情報などを、個人や企業、団体にASPとして提供するもの。タクシー車両をGPS対応にできるほか、実車/空車情報や燃費情報の管理や、渋滞や天候などの情報収集ができる。
このシステムを利用することで、タクシー客の位置情報と、タクシーの位置情報をリアルタイムでマッチングし、自動配車が可能となる。乗車効率と利便性が向上するとともに、タクシー会社ごとに開発しているシステムを共有化することで、経費削減とシステムの同時対応ができるとしている。
タクシー会社の通信インフラとして一般的な業務用のアナログ無線が2011年に廃止されることから、アナログ無線にかわる通信インフラとして、ソフトバンクモバイルの第3世代携帯電話網、およびソフトバンクテレコムの通信網を利用する。従来のデジタル無線と同等以上の動態管理に加えて、クレジットカードや電子マネーによる決済も低コストで実現するとしている。
なお、サービスの提供は2008年12月を予定。9月から申し込みを受け付ける。トランでは今後、このGPSと通信インフラを利用して、タクシー業界以外にも、バス、トラック、移動販売業界向けにもシステムを開発し、順次提供していく予定だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力