最終更新時刻:2008年5月14日(水) 10時19分

モバイルチャンネル

携帯電話1億契約時代のモバイルビジネス

村上勇一郎(ドコモ・ドットコム)

2008/02/21 18:14  

 次に事業者別のシェアを見てみよう。2008年1月末の契約数を見てみると、NTTドコモが5317万件、KDDIが2964万件、ソフトバンクモバイルが1781万件で、おおよそ5:3:2の割合だ。ギネスブックにも登録されているのだが、世界最大のモバイルインターネットプロバイダーはNTTドコモである。

TCA調べによる2008年1月末の契約数(凡例をクリックするとそれぞれの値が表示されます。凡例の表示枠は移動可能です)

 日本人の国民性として「NTT、JR、NHKなどの半官半民企業は市場シェアが過半数を下回らない」というのが持論なのだが、そう言った意味ではモバイルマーケットも当面はこの状態が続くものと予想している。

消えた「モバイルのみ」利用者

 先述の2005年通信利用動向調査のその後を見てみよう。2006年の統計値では、携帯電話を含む携帯端末のみのインターネットユーザーが忽然と姿を消してしまっている。

総務省の2006年通信利用動向調査結果 2006年末における個人のインターネット利用端末の割合。出典:総務省の2006年通信利用動向調査結果より作成

 総務省の統計の取り方もあると思うのだが、統計値が正しいとすると、2005年調査の携帯電話のみのインターネットユーザーが、パソコンと携帯電話を両方使うインターネットユーザーに飲み込まれてしまったことになる。

 ここで注目したいのは、携帯電話とパソコンの両方を使ってインターネットにアクセスする層だ。その利用形態に注目すると、大きく2分できると考えられる。それは、携帯電話からインターネットに触れた層と、パソコンからインターネットに触れた層である。

 携帯電話からインターネットに触れた層を「ケータイ世代」と呼び、パソコンからインターネットに触れた層を「PC世代」と呼ぶ(詳細は市川茂浩著「誰も知らなかったケータイ世代」、佐野正弘著「大人の知らない携帯サイトの世界」を参照)。

 ケータイ世代とPC世代では、デバイスの使い方に差がみられる。例えば外出先での利用や、ちょっとした調べものにどちらのデバイスを使うかという点で違いが顕著である。ケータイ世代は、自宅に帰ってパソコンを起動し、記憶していた事柄を調べるようなことはしない。わからないことはすぐにメールで友達に聞くか、辞書機能や検索エンジンを使って携帯電話で調べるのである。また、携帯電話で事足りることで、いちいちパソコンを起動したりしない。

 ここで面白い数値があるので紹介したい。2007年8月、日本最大のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)であるmixiにおいて、携帯電話からのアクセスがパソコンからのアクセスを上回った。行き帰りの通勤、通学の最中に、携帯電話で日記の更新をチェックしたりするということが一般的な習慣行動になったようだ。

mixiのアクセス状況 mixiのアクセス状況のグラフ。携帯電話(オレンジ色の部分)からのアクセスが急増し、PCを上回った。出典:mixiの2008年3月期第2四半期決算説明会資料

モバイルチャンネル セレクション

ケータイとPCの検索における5つの違い
携帯電話とPCには5つの大きな違いがある。PCのSEOのノウハウを携帯電話にそのまま転用しても成功には結びつかない。両者の違いを踏まえてモバイル独自の対策を実施する必要がある。
倍々ゲームのDeNAは高成長持続へ
DeNAは、好調な2008年3月期の連結決算と2009年3月期の連結業績見通しを発表し、改めて同社の成長力の強さが確認されたかたちで株価先高期待感が高まっている。
絶好調ソフトバンクモバイル、モバイルサイトアクセス率も急上昇
2007年度の契約者純増数で1位となり、快進撃を続けるソフトバンクモバイル。その勢いは、モバイルサイトへのアクセスシェアにも表れている。

モバイルチャンネル コラム

■モバイルインターネット業界の基礎知識

人気を集めるモバイルコンテンツにも変化の波
モバイルコンテンツ市場においては、音楽とゲームが大きな2本柱になっている。しかしその人気コンテンツは、時とともに移り変わっている。

■モバイルインターネット業界の基礎知識

行動、売れ筋、顧客単価--あらゆる面でPCと異なるモバイルECの世界
今回は、携帯電話による物販を中心とした、いわゆる「モバイルEC」について解説していく。その実態はPCのECビジネスと大きく異なっている。

■モバイルフィルタリング問題の本質

賛成多数だが…--モバイルフィルタリングに対する業界各社の声
18歳未満の青少年に対するフィルタイリングサービスの原則加入施策が業界に波紋を広げている。CNET Japanでは携帯電話事業者やコンテンツプロバイダーなどにアンケートを実施し、この問題が与える影響を探った。

フォト

企画特集

オンラインマーケティングの最重要課題オンラインマーケティングの最重要課題
ウェブ解析ツールを自社の味方につけるノウハウとは
内部統制対策を実現するIT運用管理ツール内部統制対策を実現するIT運用管理ツール
IT運用管理手法として注目が高まる、ITILによる運用管理を紹介
-Simplify IT- ITをシンプルに 連載第2回-Simplify IT- ITをシンプルに 連載第2回
PowerEdgeサーバ〜Windows Server 2008モデル登場

プロダクトレビュー

ビジネスリーダーズブログ

メンバーズレビュー