度重なるIT投資により複雑化する社内のIT資産。新しいIT投資は、業務単位で意思決定が行われ、設備が導入されることも多い。しかし、それではつぎはぎ状態のIT資産が増え、管理コストがかさむ一方だ。
Novellは、BrainShare 2004の会期中である3月22日に、ZENworksの最新バージョン「ZENworks 6.5」について発表を行った。ZENworksは、企業内にあるIT資産の管理を統合し、クライアントや携帯情報端末、サーバなどを包括的に運用管理するソリューションだ。様々な機器やソフトを一括で管理することによって、作業の手間を減らし、管理コストを削減できる。
ZENworks 6.5には、Linuxのディストリビューションに対応し、サーバ上のソフトを自動で管理する「Ximian Red Carpet Enterprise」と、Windows用のパッチを管理する「ZENworks Patch Management」が新たに搭載された。これにより、Linuxのサーバやクライアント、Windows Server 2003のサーバなども一括で管理できるようになり、企業内におけるほとんどのリソースを集中管理できる。
システム管理では、定期的にパッチを更新したり、脆弱性を検査したりしなければならない。ZENworks 6.5には、パッチの更新を支援したり脆弱性をチェックしたりする機能が新しく搭載されているので、管理作業が軽減される。
また、ZENworks 6.5には、集中管理によりIT資産管理を実現する機能も搭載されている。IT資源の情報を自動で収集したり、その情報を自動でリポートしたりすることが可能で、簡単にITの資産管理が実現するのだ。
IT資産管理を行っている企業はまだ少ないのが現状だ。無駄なIT資産や眠っているIT資産をうまく活用することで、企業のIT投資を最小限に抑えられ、本当に必要な場所にIT投資を集中することができるのだ。
Novellは同社がIDCに依頼した調査「統合ITリソース管理の業務メリットの数値化(Quantifying the Business Benefits of Consolidated IT Resource Management)」もあわせて発表している。これによると、ZENworksを導入した企業は、平均して100日以内に投資を回収しているという。そして、3年後の平均投資収益率(ROI)は1012%に達するという。
ZENworksは、IBMやシスコシステムズ、独ルフトハンザなど、数多くの導入実績を持ち、高いROIを上げているという。社内のクライアントだけでなく携帯端末にも対応するZENworksは、企業のIT運用管理コストを削減するのに欠かせないツールだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手