森祐治
2006/03/10 10:26
ソフトバンクがボーダフォン日本法人を買収する交渉中であるいう発表が、3月3日、英国のVodafone本社によってなされた。ソフトバンクは、すでに新規参入者として免許交付が決定している。にもかかわらず、既存事業者の買収を実施しようとする根拠とはなにか。
最下位でも立派な「通信事業者」
業界最下位のボーダフォン。最下位とはいえ、依然として携帯電話のシェア17%弱=約1515万人の加入者を擁し、加入者1人当たり約6000円/月、年合計1兆5千億円の売上で約10%の経常利益を誇るれっきとした「大企業」であり、携帯電話通信を提供する免許を持った稀有な存在だ(加入者数は電気通信事業者協会発表、財務データはボーダフォン発表による)。
過去に、業界初のインターネット互換電子メール「J-Skyメール」、カメラ搭載による「写メール」、そして初のアナログテレビ放送受信端末などを世に送り出し、昨今では大胆な各種定額制を導入。加えて通信事業者の禁区であるコミュニティ・アプリ「V-Community」を発表するなど、常に3番手としてユニークな存在をボーダフォンは主張してきた。が、昨今では、2番手のauに水をあけられる一方だった。
昨今、ARPU(加入者1人当たりの月間売上)が低下傾向にある先進国から、インドやアフリカなど新興地域に資源を集中し始めたボーダフォンにとって、日本市場の取り扱いは「微妙」だ。他国市場との比較で行けば、依然、高ARPUであり、外部コンテンツパートナー(CP)との連携により比較的少ないリスクで収益を確保できる日本市場は、現状のみを見れば決して悪い市場ではないだろう。ましてやグローバル企業としてのボーダフォンにとって、ケータイサービス先進国である日本はマーケティングテストベッドとしての価値も低くない。
しかし、低い業界内地位と伸びないシェアに加えて、高い顧客獲得コストや日本固有の端末仕様、端末販売時の費用補填などの費用の大きさといった現状の事業への直接インパクトを考慮すると、長期的に世界市場全体の中では優先順位が低くなってしまっても致し方ないかもしれなかった。そのため、以前から日本市場撤退の噂は何度となく出ていたことも事実だ。
大変化が連続する予定の携帯電話市場
加えて、今後、日本の携帯電話市場には大きな変化が生じることが確定になっている。
1.ワンセグ放送の正式開始(2006年4月)
総務省など政府から「放送通信融合の先駆」として位置づけられている移動体向けデジタル放送が正式に開始される。すでに発売になっているauとNTTドコモの対応端末の販売状況は良好で、ノートPCやカーナビへの搭載率も増加するだろう。ちなみに、ボーダフォンは夏に対応機種を販売する予定となっている。
「ソーシャルメディアキャンペーン」の半数は失敗--アナリストが指摘する理由
人工知能による会話マーケティングの可能性
Windows VistaにとってXPはライバルか?--マイクロソフト グローバルマーケティング担当Brad Brooks氏
「iPodを日本で一番売りたい」--ビックカメラ有楽町店に聞く新iPodの魅力
進化するユーザビリティテスト〜「ユーザー行動観察調査」の効果・効能
“オトコの遊びゴコロ”をくすぐるロマンたっぷり「自動車ケータイ」
ソフトバンク株価の下落加速--iPhone一巡し資金繰りを懸念
エンタメCGM「gooメーカー☆メーカー」
コンテンツ学会 〜コンテンツ概念の功罪と未来
iPhonista Nightの事後報告
日経平均株価の落ち着く先は…(2)
にゃふにゃふ動画
コンサル業界進化論〜悪評の原因を考える〜
琴線に触れた発言集 - エンジニアの未来サミット
1000文字小説を書いてみた。
iPhone 3Gは"失敗した"とは言わないが
騒がれないと不安になる人たち
ココが変わった、新型「ニンテンドーDSi」--「ニンテンドーDS Lite」と比較
フォトレポート:本体が分離するNTTドコモの「セパレートケータイ」の謎に迫る
話題のスマートフォン、写真で見るBlackBerry Bold
こんなものもありました--CEATECで見つけたオモシロ新技術たち
「iPhone 2.2」アップデートの概要が明らかに--App Storeのインターフェースなど変更
ケータイはまだまだ進化する--CEATECで見た未来の技術
自動車の未来を垣間見る--2008年パリモーターショーのコンセプトカー
2008年度グッドデザイン賞が発表--環境を意識した新基準も
GMのハイブリッドカー「Chevrolet Volt」、パリモーターショーに登場
今週の新製品総チェック:新PS3が登場!ニコンが発表した映像製品「UP」とは?
[レビュー]2011年画質を備えた高画質、多機能Blu-ray--ソニー「BDZ-X95」
今週の新製品総チェック:よりモバイルPCとして進化した「Let's note」が登場
今週の新製品総チェック:フルサイズCMOS搭載のキヤノン「EOS 5D Mark II」が登場
今週の新製品総チェック:第4世代iPod nano登場、ソニー「α」、松下「LUMIX」に新機種もメンバー限定サービスをご利用いただく場合、このページの上部からログイン、またはCNET_ID登録(無料)をしてください。