Intelは米国時間5月10日、第12世代「Core i9」「i7」「i5」の各CPUで構成される新たな「HX」シリーズを発表した。同社とノートPCメーカー各社はこれらを「デスクトップ級」のプロセッサーと表現している。これらは実際、同社がこれまでに開発したモバイル向けCPUの中で最も強力だ。最新のデスクトップ向けCPUと多くの共通点がある。
主な想定購買層はクリエイターだが、「i9-12900HX」と「i7-12800HX」は「無制限のコアオーバークロック」に対応するとのことで、同日に発表された「Lenovo Legion 7」の新モデルのようなゲーミングノートPCにも搭載されることが見込まれる。
HXシリーズではベースパワーが55W、最大ターボパワーは157Wとなる。下位の「H」シリーズでは、ベースパワーが45W、最大ターボパワーは115Wだ。Intelによると、HKシリーズよりもマルチスレッドの速度が大幅に向上し、レンダリングの性能が81%向上するという。
より高い電力を扱えることで、搭載するコアの数も増やすことができ、i9とi7の場合は最大8基のパフォーマンスコアと8基の高効率コアをサポートする。これにより、IntelベースのノートPCにはまだ搭載されていない技術を追加することも可能になる。具体的には、CPUバスでのPCIe 5(およびRAID)サポートによるSSDの性能向上や、128GBのDDR5メモリー(現行のHシリーズの64GBから倍増)のサポートなどだ。
シリーズを構成するCPUは「i9-12950HX」「i9-12900HX」、「i7-12850HX」「i7-12800HX」「i7-12650HX」、「i5-12600HX」「i5-12450HX」の7モデルで、各ラインの上位モデル1基はプロ向けワークステーションでの利用を想定し、Intelの「vPro」プラットフォームに対応している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」