Amazonが250ドル(日本では2万9980円、発売日未定)で提供している「Echo Show 15」は、同社史上最大のスマートディスプレイだ。ユーザーは、15.6インチのディスプレイを使って、「Echo Show」の標準的なタスクをすべて実行できるが、スクリーンサイズがこれまでよりも大きくなっている。新しいレシピの料理動画や「YouTube」「Amazon Prime Video」の視聴、あるいは子供に冗談を言うよう「Alexa」に頼むことなどができる。
この1カ月間、筆者は家族のいる環境とホームオフィスの両方でEcho Show 15を試してみた。毎日の予定を素早く確認するため、あるいはカメラのフィードを時々確認したりするためのツールとして使うことが多い。便利だと感じているが、依然として、改善が必要な部分もいくつかある。
Echo Show 15のセットアップは時間がかからず、難しくもない。Wi-Fiネットワークに接続して、Amazonアカウントにサインインすると、数分後には使用できるようになる。ここまでは簡単だが、最初のセットアップには、思わず怯んでしまうような問題もある。15.6インチのディスプレイをどこに設置すればいいのか、という問題だ。
Echo Show 15には、スクリーンを壁に取り付けるための部品が同梱されている。別売りで、30ドル(約3500円、日本での価格は未発表)の卓上スタンドも用意されている。
個人的には、卓上スタンドは別売りではなく、Echo Show 15に標準で同梱してほしかった。壁に穴を開けて、Echo Show 15を恒久的に取り付けられるのは、スマートホーム環境にかなりこだわっている人だけだろう。
Echo Show 15は横向きと縦向きのどちらでも使用できる。それは、壁に取り付ける場合でも、スタンドに設置する場合でも同じだ。レビュー機にはスタンドが同梱されていたので、筆者はスタンドを使ってテストを行っている。
横向きの場合、Echo Show 15のサイズは高さ25.2cm×幅40.2cm×奥行き3.5cmだ。重量については、Amazonのストアに2.2kgと記載されている。壁に取り付ける場合は、マニュアルをよく読んで、本体の落下を防ぐための措置をすべて講じてほしい。
Echo Show 15を動かすのは、Amazonの「AZ2 Neural Edge」クアッドコアプロセッサーだ。本体の左上には5メガピクセルのカメラが搭載されている。カメラのすぐ上に物理的なスイッチがあり、これをスライドさせてカメラにカバーをかけることも可能だ。このカメラは、Amazonの新しい「Visual ID」機能(後で詳しく説明する)やビデオ通話にも使用される。
カメラの上には、音量調節ボタンや常時オンのマイクを停止するボタンなどが配置されている。
カメラは、写真やビデオの品質に関してまだまだ改善すべき点がたくさんあるが、友人や家族と気軽に通話する分には十分だ。
Echo Show 15は、キッチンに設置するのにちょうどよいサイズの現代版の小型テレビと見なしたほうがよいのか、それとも、単純に非常に大型のスマートディスプレイなのか。筆者には判断できない。
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