Mastercardは仮想通貨分野に参入する取り組みにおいて、セキュリティに着目している。同社は米国時間9月9日、「ブロックチェーンフォレンジック」を利用して仮想通貨に関連する脅威から金融機関を守る仮想通貨インテリジェンス企業CipherTraceを買収すると発表した。
Mastercardは2月、現行の加盟店ネットワークを一部の仮想通貨に対応させると発表した。この変更により、同社のネットワーク内で仮想通貨を使って直接決済ができるようになる。
ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨が購入しやすくなる中で、草創期にあるデジタル資産に関心を持つ米国人が増えている。だが、激しい値動きや手薄な規制への懸念から、議員らは慎重な姿勢を見せている。
Mastercardは、ネットワークに仮想通貨による直接決済を導入しようと取り組み、そうした変化が既存の製品や事業にどう影響するかを考察しているため、CipherTrace買収は、デジタル資産をめぐる信頼醸成に向けた取り組みだと思われる。
Mastercardは、CipherTraceの専門知識を利用して、「企業にさらなる透明性を提供し、リスクの特定や理解、デジタル資産に関連する規制およびコンプライアンス義務の管理を支援する」と述べている。
買収の条件は非公開。取引は2021年末までに完了する見込みだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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