ある仮想通貨の共同創設者によれば、仮想通貨は貧しい人の資産を富裕層へ流し込むように設計された搾取のシステムだという。「ドージコイン(Dogecoin)」の共同開発者であるJackson Palmer氏の主張は、仮想通貨市場はそれが取って代わろうとしている古い金融市場と同じ、時代遅れのペテンだというものだ。
Palmer氏は米国時間7月14日にツイートし、同氏が今後仮想通貨には関わりたくない理由を説明した。同氏がTwitterで公に向けて発言するのは2019年以来のことだ。「何年もの研究の末、仮想通貨は本質的に右翼的、超資本主義的で、租税回避や規制の軽減、人為的に高められた希少性により、支持者の資産を増大させることが主な目的だと考えるようになった」
「『非中央集権型』とうたっているにもかかわらず、仮想通貨業界は富豪たちの強力なカルテルによって支配されている」(Palmer氏)
Palmer氏は、仮想通貨が主流の金融システムから独立していることは、貧しい人々を保護するシステムを持たないことでもあると主張した。「仮想通貨はおおよそ、最も裕福な者たちがより効率的に暴利をむさぼり、弱者への保護は弱まるように作られたものだ」「仮想通貨は、現代の資本主義の最悪の部分(汚職、詐欺、不平等など)を採用し、ソフトウェアを利用して一般的な人々にとって保護やセーフティーネットとなる介入(監査、規制、課税など)を制限しているようなものだ」
Cryptocurrency is like taking the worst parts of today's capitalist system (eg. corruption, fraud, inequality) and using software to technically limit the use of interventions (eg. audits, regulation, taxation) which serve as protections or safety nets for the average person.
— Jackson Palmer (@ummjackson) July 14, 2021
仮想通貨が詐欺だとするならば、Elon Musk氏やKim Kardashian West氏など複数の著名なファンを抱えた詐欺ということになる。Facebookは自社製の仮想通貨「Diem」を計画中で、Spike Lee氏は仮想通貨のATM「Coin Cloud」のCMに出演している。
The digital rebellion is here with Spike Lee! There’s no debate. Old money is out, new money is in!
— Coin Cloud (@CoinCloudDCM) July 14, 2021
Join the digital currency rebellion at https://t.co/PSHrjgG14s pic.twitter.com/scCQqZCWQp
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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